「相棒season11」第9話“森の中（前編）”: 疲れたら休め･･･

「相棒season11」第9話“森の中（前編）”
テレビ朝日 12月12日放送

来週へ続くことを知っていたので、意外なほどのんびり観てしまいました。
まったく事件の真相がわからないまま“つづく”となりましたね。

脚本が輿水泰弘さん、「相棒」の生みの親とも言える人ですね。
記憶喪失になった甲斐（成宮寛貴）のシーンの合間に映る映像は、どこかおどろおどろしさを感じさせて、輿水さんの世界だなと･･･。
久しぶりにワクワクしました。
神戸（及川光博）が初めて登場した、season７・最終話“特命”を思い出したものです。

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甲斐が動けない、記憶が無い状態で、彼の背景が自然にこちらにわかる、という方法は面白かったです。
母親と兄が海外にいたり、悦子（真飛聖）と出会ったきっかけとか。
それにしても、父・警察庁次長（石坂浩二）の冷たさには驚かされましたが・・・。
記憶が無いはずの甲斐が、父親が来ないことに触れてどこか寂しそうだったのは、やはり二人の確執部分がいずれ明らかになるということでしょうか。

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甲斐がいない代わりに、右京（水谷豊）と捜査一課の３人（川原和久、大谷亮介、山中崇史）のタッグが見られたのが嬉しかったですね。
横並びに縦並び（右京を先頭に歩くのには笑いました）、何だか格好いいなあと思ったものですが･･･。
こんなふうに対等な感じでの捜査っていいと思うんですよね。
甲斐には申し訳ないですが、彼がいないことで成り立ったこのスタイルは好きです。

捜査の段階で、やはり一人変な動きをする右京ですが、必ず結果が出てくると信じて待っている３人に笑えました。
伊丹（川原和久）が煙草を吸っているシーンには驚きました。
時節的には珍しいですが、逆に新鮮で格好よく見えたものです。
右京の推理に、手を挙げて質問するシーンには、つい神戸を思い出しましたね。

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 *川原和久・六角精児・山西惇

話がまったく見えない分、面白い小ネタがありました。
刑事部長（片桐竜次）に切れる参事官（小野了）など、これまでにあったでしょうか。
内心では右京の能力を充分わかっているんですよね。
あのあと、どうするんでしょうね。

甲斐の見舞いに現れた組対五課・角田（山西惇）らの三人組がブルース・ウィリス、ジョニー・デップ、ロバート・デ・ニーロを名乗るなんて･･･
まったく外れていない（ファンには不本意でしょうが）ような気にさせられて笑えました。
その上、おっちょこちょいの幸子（鈴木杏樹）まで現れて、瀕死の状態を脱したとは言え、今も記憶喪失状態の甲斐の前で、それはないでしょうというコントでしたね。

右京が、まろく庵で災害のニュース記事を見つけますが、重要な手がかりなのでしょうね。
その中に、“サルウィン”の洪水のニュースがあり、亀山（寺脇康文）のことを思い出しました。
元気で活躍していると思いたいです。
そして、いつか戻ってきて顔を見せてほしいものです。

ゲストの柴本幸さんと山本學さん、派手ではなくて、「相棒」世界に合いますね。
柴本さんは、今日の「薄桜記」（NHK）にも出演していて、そちらも楽しみにしています。

来週、どのような結末を迎えるのか、輿水さんらしく「相棒」らしい世界を期待しています。
それにしても、売られているはずの「相棒パン」がどこにも見つかりません。