「八重の桜」第3回“蹴散らして前へ”
大河ドラマ「八重の桜」第3回“蹴散らして前へ”
NHK総合 1月20日放送
今回も、八重(綾瀬はるか)の兄・覚馬(西島秀俊)が主役になっていました。
理想に燃えて走り出した覚馬ですが、中央から遠く離れた会津の頑固な風土では思うようにはいかない、というところですね。
正直、あの突っ走りように朝ドラ「純と愛」の純を思い出してしまいました。
私などは、時期を待つように、聴く耳を持つように、と言う西郷頼母(西田敏行)たちの世代だからでしょうね。
路上でぶつかった相手と真剣での勝負かと思わせて(実際そうなら家の断絶などに関わる大事になるのでしょうが)、一気に道場での槍での果し合いに変わってしまって、ちょっと笑えました。
それも西島さんが上半身裸になって始まり、それでは相手方も合わせて脱ぐのかと思わせて、別にそういうこともなく・・・。
西島さんの鍛え上げた身体は、本人のイメージとはかなり違っていて、もしかしてCGかと思ったほど見事なものでした。
そして、どう考えても視聴者サービスとしか思えなかったんですが・・・。
今回から玉山鉄二さん(山川大蔵)が登場しました。
まったく知らなかったので驚きましたが、地味ながら面白そうな役のようです。
映画版「ハゲタカ」(2009年)の劉一華役が素晴らしくて、同年代の俳優さんがたくさんいる中からひとつ頭が抜けたと思ったものです。
その後、観る機会が無かったので、楽しみですね。
今回、ほんの短いシーンなのに八重に密かに好意を持っていることが伝わって、良い感じでした。
最近、再評価の記事を見かけた柳沢慎吾さん(萱野権兵衛)も何気なく登場していて、ちょっとほんわかしたものです。
小泉孝太郎さん(一橋慶喜)も、やっと登場しました。
こうしてみると、今年の大河ドラマは、女性受けする若手の人気俳優さんをズラッと揃えた感じがしますね。
長谷川博己さん(川崎尚之助)の白い羽織などは、その辺を狙っているのかなと、うがった見方をしています。
かなり目立ちますからね。
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対して、若手の女優さんでは、貫地谷しほりさん(高木時尾)や市川実日子さん(山川二葉)など、どちらかと言えば同性受けする女優さんのような気がします。
主役の綾瀬さんを除きますが・・・。
中でも印象的なのは、照姫を演じる稲森いずみさんです。
教養に溢れた人物のようで、その聡明さ、美しさに魅せられます。
容保(綾野剛)の正室となった敏姫(中西美帆)が、ついつぶやく“照姫は誰を想って歌を詠むのか”・・・
謎めいて印象深いですね。
主役の八重は、一応許された砲術に夢中というシーンだけでしたね。
八重という人物を知らないので、やはり女性を主役にするのは難しいのではないか、と思えたりしたんですが・・・。
女性を主役にした大河ドラマで成功したのは、ホームドラマ風とか朝ドラ風とかのものだったような気がしています。
あくまで個人的な印象で、だから苦手なんですが・・・。
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