「八重の桜」第4回“妖霊星”
大河ドラマ「八重の桜」第4回“妖霊星”
NHK総合 1月27日放送
黒船の来航やら、将軍の跡継ぎ問題やらで、世の中が騒然としている中では、なかなかヒロイン八重(綾瀬はるか)中心の話にはなりませんね。
それだけ、当時の状況をじっくり描いているわけで、勉強にはなります。
登場した人物が攘夷派か開国派か、一橋慶喜(小泉孝太郎)を担ぐのはどっち?とか考えているうちに、新たに人物が登場してきて、正直混乱してしまいました。
今回の重要人物は井伊直弼ですが、榎木孝明さんがこんなに腹の据わったブラックな印象の人物を演じるなんて珍しいですね。
結構観入ってしまいました。
井伊直弼が中心になったという“安政の大獄”を調べてみましたが、本当に凄いことをした人なんですね。
彼を主人公にした大河ドラマの第1作「花の生涯」(1963年)はどのように描いていたのか、興味が沸いてきました。
薩摩藩主・島津斉彬役で林与一さんが出てきて、懐かしいと思ったら、この回でコレラで亡くなったことになってしまいました。
吉田松陰役の小栗旬さんも、たぶん来週で出番が終わりのようですね。
何と贅沢な使い方だろう、と今更ながら思っています。
一橋慶喜役の小泉孝太郎さん、本格的に登場です。
小泉元首相のブームにはまったく乗れなかったのですが、息子さんの方にはなぜか応援したくなっています。
演技云々より前に、いつまでも聡明さと爽やかさを失っていない印象がいいですね。
井伊直弼と対峙する緊迫したシーンで、立ち居振る舞いのたびに衣擦れの音がしたのが印象的でした。
今回は、覚馬(西島秀俊)の妻・うらとして長谷川京子さんが登場しました。
八重とは真逆な女性で、それが返って皮肉っぽくて面白さを感じましたね。
村上弘明さん(松平春獄)や小市慢太郎さん(古川春英)も登場してきて、そのたびにいちいち反応してしまいます。
そのために、メインの人たちをつい脇に置いてしまいました。
来週も、“安政の大獄”から“桜田門外の変”まで、怒涛のような展開で、そちらの方に目が行きそうですね。
それを丁寧に描くことで、その時代を生き、乗り越えていく八重たちが浮き彫りになるわけで、もう少し時間がかかりそうです。
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
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