大島渚監督の訃報に・・・
昨日15日に、大島渚監督が亡くなりましたね。
長い闘病生活があって、その間には夫人の女優・小山明子さんがうつ病になったことなどは知っていました。
とうとうこの時が来てしまったのか、というのが正直な気持ちです。
これほど有名で、話題作や問題作を作り続けた監督です。
個人的にどの作品をどれだけ観ていたのだろうと思って、調べてみました。
驚いたことに、調べた限りでは「戦場のメリークリスマス」(1983年)だけでしたね。
大島監督が日本のヌーベルバーグの監督の一人と呼ばれた、その当時を知っている世代です。
観ていなかったのは、当時は外国映画一辺倒(今は日本映画一辺倒)だったこともありますが、やはり当時としては監督の作品に過激な問題作が多かったということも大きいですね。
さすがに年齢的にもまだ子供でしたから・・・。
それでいて、雑誌などで事細かく監督の作品や監督自身についての情報を得ることが多かったので、観たような印象がずっとあったようです。
「戦場のメリークリスマス」にしても、監督の作品というよりは、ビートたけしさん(北野武監督)と坂本龍一さんが出演(デヴィッド・ボウイも)したことの印象が強いです。
公開当時、二人が撮影時のエピソードや監督の人となりを、あちこちで有ること無いことを吹聴するということがあって、若い人たちを惹きつけた一因になっていたといまだに思っています。
若者に指示され、おとなに理解出来ないと言われた作品でもありました。
大島監督が、“若者に指示されたことにこそ満足している”と語っていたことを覚えています。
これから、監督の作品を遡って観るか、と言われたら、ちょっとためらうかもしれません。
この歳になってやっとわかった小津安二郎の世界とはまったく違いますものね。
何だか、“それでいいのだ。今の若者にこそ観てほしい”とか、言われそうですけど・・・。
「戦場のメリークリスマス」については、あらすじやエピソードなど、我ながらかなり熱く語っています。
よろしかったら、こちらをどうぞ。 ⇒ 戦場のメリークリスマス 2008.12.22.
大島監督のご冥福をお祈りいたします。
わが封殺せしリリシズム [大島渚]
大島渚と日本 [四方田犬彦]
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