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「相棒season11」第11話元日スペシャル“アリス”

「相棒season11」第11話元日スペシャル“アリス”    
                                              テレビ朝日  1月1日放送 

 

    
相棒season11 オリジナルサウンドトラック

 

今回はお正月ということでか、ミステリー仕立てのストーリーでした。   
オープニング、二人の少女のシーンの映像が抒情的で、その上、酒井和歌子さんの思いがけない登場で、思わず惹き込まれてしまったものです。    
それなのに、正月疲れか居眠りをしてしまって、録画をきちんと観直したのは今朝になってしまいましたが・・・。    
   
2時間半のミステリーは、結構きつかったです。    
57年前の、少女行方不明の事件から、警察庁の誕生に関わる国枝文書に、元華族たちの財産隠しなど、隠れていた事実が錯綜していて、頭の中で整理するのに大変でした。    
今シーズンは、新相棒の甲斐の人物像とか周囲との関係とかに重点が置かれて、肝心の事件の掘り下げが無い、などと思っていたものでした。    
そこへきて、この複雑なストーリー展開でしたから、自分の贅沢さに笑えたものです。

 

サブタイトルがなぜ“アリス”なのか、最後の謎解きで出てくるまで、こちらは考えもしませんでしたね。   
不思議の国のアリス」について詳しく知らないのですが、知っている人にとってはかなり意味深いシーンが多かったのでしょうか。    
時計の針を利用しての隠し場所発見は、ちょっと強引な気がしたのですが・・・。    
   
   
    
不思議の国のアリス 【Disneyzone】[ルイス・キャロル]

 

雪のイギリスで右京(水谷豊)と朋子(酒井和歌子)が出会って・・・(ロケはどこ?)   
最後の最後で、朋子の記憶の人が右京に似た国枝だったとわかるシーンが素敵でした。
ピアノを弾く水谷さん、視聴者サービスでしたね。   
それにしても、最初の方で少女だった朋子たちが写真屋に何を頼んだのか、2時間以上ずっと気になっていたものです。   
こんな細かな展開を用意できたのは、やはり脚本家が女性の太田愛さんだったからでしょうね。   
英国式スクラップブックが日記代わりというのは新鮮でした。   
これも一般的に知られていることなのでしょうか。 

 
 
      
東宝青春映画のきらめき 
 
   
兄貴の恋人 

 

右京が今回の複雑な事件に夢中になっている分、ちょっと彼らしさが戻ったようで嬉しかったものです。   
このシリーズは、新相棒の甲斐(成宮寛貴)に対する右京の態度が、亀山(寺脇康文)や神戸(及川光博)に対するものと違って、どうしても違和感がありました。    
年齢が離れすぎているとは言え、理解がある先生とか保護者みたいに見えたりしましたね。    
今回、甲斐をちょっと突き放したり冷たかったりするシーンがあって、何だかホッとしました。    
右京は、やはりどこか変人部分、もっと言えば、信じる正義のために常軌を逸することがある、決して信念を曲げない、というどこか触れられない部分がある人物のままの方がいいですね。    
相棒との緊張関係や距離感は欲しいですね。    
最後に、右京が運転する車で甲斐が居眠りをしているシーンには、ちょっと違和感がありました。    
シーズンの最後に、甲斐を特命に引っ張った理由とか、明かされるんでしょうか。    
何気に、甲斐の“警視庁で一番暇で、頼りになる二人がいるんだから”というセリフが気に入りました。

<追記>
上のセリフについては、特に実績も無いのに偉そうに、という批判的意見が多いですね。
単純に、茜を安心させるために軽く冗談を言ったと思ったんですが、それぞれの意見を読むと、それにも一理あると思えてきました。
いまだに甲斐のキャラクターが定まっていない(逆に、単純に定まりすぎている)、右京との関係に違和感がある、と感じているファンが多いようです。
シーズンの後半に期待したいですね。

 

 
    
逆転裁判

 
それにしても、甲斐の父・警察庁次長(石坂浩二)の役が迷走している気がします。   
急に黒っぽくなったり、そうかと思えば、息子のことを気にしたり気にしなかったり、と・・・。
今回の登場で、とうとう父子の対決か?と思ったものです。   
こちらも最後には何らかの決着があるんでしょうか。 

 
 
   
あの頃映画 松竹DVDコレクション 風の慕情   

 
 

茜を演じた波瑠さんは、今回初めて見た女優さんです。   
ショートカットが似合って可愛らしくて、ずっと“この人が朝ドラ「純と愛」の純を演じていたら・・・”と思いながら観てしまっていました。

   
 

 
Screen plus me 
   
マリア様がみてる

 

長時間ですから、捜査一課の3人(川原和久大谷亮介山中崇史)や米沢(六角精児)、刑事部長(片桐竜次)や参事官(小野了)ら、角田課長(山西惇)はちょこっとですが、それぞれに出番があって楽しかったです。    
組対五課の大小コンビが、植木屋として引っ張り出されたのには笑いましたが・・・。    
大河内首席監察官(神保悟志)の登場が無かったのは残念です。    
   
何より、久しぶりに右京のアクションシーンが観られたのは良かったですね。    
茜(波瑠)の代わりをした婦警さんを、きちんと花の里で紹介していたのは、細かな脚本・演出で良かったなと思いました。    
何しろ家のテレビは夜のシーンがハッキリ映らないものですから、脳内で補完するしかないのです。    
おまけに、事件に何気なく参加した(させられた)甲斐の恋人・悦子(真飛聖)まで紹介していましたし・・・。    
このあたりはやはり太田さんの力なのだろうと思わせられました。    
   
そう言えば、個人的に好きなseason8・第3話“ミス・グリーンの秘密”も太田さんでした。    
大評判だった去年の元日スペシャル“ピエロ”も太田さんでしたが、あのスリル感とはまた違った作品になりましたね。    
とても静かな展開に終始した印象が残ります。
 

 
    
犯罪者クリミナル(上)    
犯罪者クリミナル(下)

 
 

 
余談ですが・・・   
トミー・リー・ジョーンズのBOSSのCMがかなり長いもので、それも突然出てきて楽しかったですね。      

 

 

<これまでの感想>   

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<関連記事>   

「相棒season11」今夜放送開始 2012.10.10. 

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