「八重の桜」第8回“ままならぬ思い”
大河ドラマ「八重の桜」第8回“ままならぬ思い”
NHK総合 2月24日放送
サブタイトルの“ままならぬ思い”は、
時尾(貫地谷しほり)→大蔵(玉山鉄二)→八重(綾瀬はるか)・・・
西郷頼母(西田敏行)→松平容保(綾野剛)→孝明天皇(市川染五郎)・・・
ということでしょうね。
と図式化してしまったら、味も素っ気もありませんが・・・。
何より、恋愛と国の大事を一緒にするのも気が引けますね。
このところ、綾野さんの涙目の表情と、西田さんの必死さだけが印象に残ってしまっています。
悲劇の始まりですからね。
ヒロインの八重がまだ中心にいなくて、時代背景や動きを描くことに重点が置かれています。
個人的にはこういう方法が好きですが、八重のファン?から見たらどうなのだろう、待ちくたびれた感じにならないのだろうかと思ったりしています。
会津戦争が始まって以降に、活躍の場があるのは間違いないはずですが・・・。
1年の長丁場だとこういうペースが良いのかもしれませんが、ちょっと老婆心まで・・・。
及川光博さんの桂小五郎も登場しました。
ここでは、長州はちょっと悪役扱いで、「龍馬伝」(2010年)とは明らかに描かれ方が違いますよね。
歴史に詳しくないと、戸惑いながらも、面白さを感じます。
確か、わりと最近ですが、長州(山口県)と会津(福島県)の仲直りのニュースを観たことがありました。
当地の人たちにとっては長い間、傍からはわからない遺恨やわだかまりが続いていたということでしょうね。
ファンタスティック城の怪人 [及川光博&THE FANTASTIX]
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また、新選組も登場しました。
派手目な俳優さんたちではないことが逆にリアル感があります。
斎藤一役の降谷建志さんを初めて観ましたが、かなり存在感がありました。
古谷一行さんの息子でミュージシャンということは知っていましたが・・・。
こうして見ると、ミュージシャンでありながら、俳優としても活躍している人が多いですね。
このドラマだけでも、及川さんに吉川晃司さん(西郷隆盛)もそうですし・・・。
演じることと歌うことに垣根は無いんでしょうね、それとも彼らには特別な才能がいくつもあるということでしょうか。
今回は、容保に恥はかかせられない、会津の心意気を、と雨中の馬ぞろえのシーンがハイライトでした。
個人的には、京や会津のみずみずしい緑の映像が印象的でした。
頼母が容保に進言を聞き入れられず、覚馬(西島秀俊)たちに後を託すシーンの石段の背景の緑とか、会津の木の下で頼母と八重が語り合うシーンの草木とか・・・
蟄居を言い渡された頼母がらみなのが、よけいにジーンときましたね。
<これまでの感想>
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
新島八重愛と闘いの生涯 [吉海直人]
会津戦争全史 [星亮一]
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