「メイドインジャパン」最終回
テレビ60周年記念ドラマ「メイドインジャパン」最終回(全3回)
NHK総合 2月9日放送
あっという間の最終回でした。
第2回目で盛り上がりを見せていたので、あっけなく終わった感じがしましたね。
1回の時間を短くして、編集で、せめて4回ぐらいにしていたら、残る印象は変わったような気がします。
終わってみれば、みんながみんな、揃いも揃って幸せな結末でしたね。
それぞれに、であって、それも大きな幸せとは言えませんが・・・。
もちろん、倒産は回避できたけれども、提携したライシェとの今後は多難でしょうけど・・・。
みんなが幸せって、観ている分には気持ちがいいですが、ドラマとしては甘い印象が残りました。
ただ、状況が変われば味方が敵に、敵が味方に、という厳しい世界を感じることはできました。
生活のため家族のためとは別に、そういう世界で戦うことを自分の生き方にしている人がいるということも・・・。
結局、タクミ電機にとっては裏切り者の迫田(高橋克実)の、人としても技術者としても、その誠実さによって、結果的に会社を救えたということでしょうね。
彼の不器用な誠実さが、“メイドインジャパン”なのだろうなあ、と思ったものです。
”技術は誰のものか”・・・
確か“研究成果は誰のものか”というような裁判があったような、そんなことがチラッと頭をかすめた今回のドラマでした。
この回では、矢作(唐沢寿明)を中心に戦略室のメンバーが、会見のリハーサルを行うシーンが印象的でした。
結局、直前の迫田の会見によって、泥仕合になることを回避できましたが・・・。
宇崎役の平田満さんにやっと出番がやってきた感じがしたものです。
迫田とのことを避けたいとどこかで意識している矢作に、現実を見据えた宇崎の厳しい指摘や突っ込みがあってのスピーチで、リハーサルなのに緊迫感がありました。
それにしても、会場が何とも立派でしたね。
このようなドラマになると、たびたび登場するあの立派な大理石?の階段も気になります。
永遠に残したい日本の詩歌大全集 7:北原白秋・室生犀星 詩集 [平田満]
腹黒いと思わせた会長(岸部一徳)が、創業した会社を守ることに必死だったり、クールに見えた社長(及川光博)も彼なりに打開策を考えていたり・・・
結構普通にまともだったことにホッとしたり、ちょっと肩すかしを食わされた感じがしたものです。
でも、「相棒」(テレビ朝日)とは違う二人が見られて、特に及川さんですね、楽しめました。
相棒ー劇場版2-警視庁占拠!特命係の一番長い夜
ファンタスティック城の怪人 [及川光博&THE FANTASTIX]
柿沼(吉岡秀隆)が一時は社長に付くのではないかとハラハラしたものです。
矢作に向かって心情を吐露するシーンは印象的で、それでも自説を曲げないで戦略室に戻るのは良かったですね。
子供も無事に生まれて、吉岡さんにも珍しく?幸せな展開があってホッとしました。
迫田の会見で、根来(金井勇太)が、記者として息子として厳しく糾弾したことが、事態がタクミ電機に有利になっていくわけですが・・・
父子の確執が解けていく感じで良かったですね。
一番良かったのは、ほんのワンシーンですが、その会見の記事を支持したデスク(木下ほうか)でした。
木下さん、いつも癖のある役ばかり見ているので、何だかその優しさが嬉しかったものです。
と、このあたりも、幸せな結末でした。
毎回、ラストクレジットに流れる社歌に、ちょっとわざとらしさを感じていたんですが・・・
太田裕美さんだったことに気がついて、懐かしくて、何だかほっこりしました。
十五才 学校4 [金井勇太]
重松清「愛妻日記」より 煙が目にしみる [木下ほうか]
<これまでの感想>
白い巨塔 DVD-BOX 第一部 [唐沢寿明]
白い巨塔 DVD-BOX 第二部 [唐沢寿明]
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