「八重の桜」第10回“池田屋事件”
大河ドラマ「八重の桜」第10回“池田屋事件”
NHK総合 3月10日放送
今回は、新選組が池田屋を襲う事件がハイライトでした。
刀の怖さが倍増するような、屋内で斬り合いをするシーンが苦手で、まともに観られなかったのですが、かなりの迫力でしたね。
沖田総司の吐血やら、宮部の自刃などもあって、リアルで凄惨過ぎるシーンでした。
バックにお囃子の音が入っていたのも、ミスマッチのようでいて、臨場感がありましたね。
一瞬、前の穏やかなシーン(会津藩士の集まり)で話題に出た、梶原平馬(池内博之)と妻・二葉(市川実日子)が祇園祭?に出かけたシーンがカットバックされるのかと思ったものです。
この頃から会津と長州の確執が始まって、つい最近まで続いたと言われていることが納得できるくらいに緊迫した事態になりました。
桂小五郎(及川光博)はタッチの差で難を逃れられたようです。
先日の「土曜スタジオパーク」で及川さんが“逃げてばかりいる”と言っていたことを思い出して、ちょっとホッとしたりしましたが・・・。
「土スタ」の及川さん、相変わらず華やかでユーモアがあって、打てば響くトークで楽しませてもらいました。
ファンタスティック城の怪人 [及川光博&THE FANTASTIX]
一橋慶喜(小泉孝太郎)と松平容保(綾野剛)が対するシーンが2度ありました。
事件前には共に都を守ろうと言い、事件後には会津の戦に付き合えぬと突き放す慶喜に注目してしまいました。
前のシーンでは会津側には慶喜の言動に対して戸惑いというか不信感のようなものが見えましたから、特に不思議なことではなかったのかもしれませんね。
小泉さん、こんな役もやるようになったのか、と感慨深くなっている自分に笑いました。
なぜか、慶喜のシーンだけに衣擦れの音がしますね。
たまたまなのか、演出上の計算なのか、ちょっと興味があります。
池田屋に駆け付けて呆然とする覚馬(西島秀俊)とか、新選組の先走りの責任を取らされた秋月(北村有起哉)とか、蟄居状態なのに会津の危機を感じて官兵衛(中村獅童)に兵力を増やして京都行きを命じる頼母(西田敏行)など、印象的な人物の動きがありました。
新登場が新島襄役のオダギリジョーさんでしたね。
早々と意外なところに登場して、ちょっとびっくりしました。
混沌としている日本を脱出するわけですが、新しい歴史が動いているという感じがしますね。
会津はまだまだ穏やかで、新しい鉄砲を藩に認めてもらえないことで、珍しく荒れる尚之助(長谷川博己)を慰め励ます八重(綾瀬はるか)・・・。
二人がやっと良い雰囲気になった段階ですから、新島との巡り合いはまだまだ先のことですね。
剛力彩芽さんが演じる日向ユキは、場を和ますスパイスの役目を果たすだけの人かと思ったら、会津戦争とその後も苦労を重ねていった人なんですね。
ひとり道化ているようで、気になっていました。
それぞれに歴史があって、この後どのように八重と絡んでいくのか興味が増します。
<これまでの感想>
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
新島八重愛と闘いの生涯 [吉海直人]
会津戦争全史 [星亮一]
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