「八重の桜」第11回“守護職を討て!”
大河ドラマ「八重の桜」第11回“守護職を討て!”
NHK総合 3月17日放送
始まってまもなくの佐久間象山(奥田瑛二)の死のシーンが、あまりにあっけなくて“えっ”となりました。
馬に乗ってかなり派手に登場しましたが、確か前回だったかで、覚馬(西島秀俊)などに無防備であることを忠告されていましたよね。
あまりにあっさりし過ぎて、その後もセリフでバタバタまとめた感じがして、違和感が残りました。
あとは象山と関係なく物語が進んで、最後の“八重の桜紀行”で、象山の意思が覚馬たちに引き継がれたというような表現があって、初めて“そうなんだ”とわかったものです。
影響力の大きい人物とイメージしていたので、彼の立ち位置がよくわからないまま消えてしまった感じがしました。
こちらが、彼のことを、歴史を知ら無すぎるということが大きかったのかもしれませんが・・・。
サブタイトルから言えば、守護職である松平容保(綾野剛)がメインなのでしょうね。
彼の病を心配して薬草?を採らせる照姫(稲森いずみ)のシーンが挟まれたのは良かったです。
稲森さんにしても、侍女役の筒井真理子さんにしても、ワンカットだけの出演で、これが大河ドラマの贅沢なところだと、緊迫感の続く中でちょっと笑ってしまいました。
会津では、八重(綾瀬はるか)の弟・三郎(工藤阿須加)の成長が描かれていましたね。
京都行を許されない三郎を慰めようとして、自分の気持ちはわからないと言われてしまう八重・・・
言外に“女だから”という意味を感じて寂しそうな表情を見せていました。
何もできない八重に代わって尚之助(長谷川博己)が相手をし、最終的には父親(松重豊)が彼を会津の男として認めるという展開でした。
当時の男と女の差を感じさせましたが、その後八重はそれを乗り越える活躍をするんですよね。
そんな中にも、八重と尚之助とが少しずつ近づいている様子が見えて微笑ましかったですが・・・。
お針の稽古で、八重がほとんど槍の稽古と同じようにしているのには笑えました。
なぜか綾瀬さんの素が入っている気がしたんですが・・・。
師匠役で宮下順子さんがちらりと出ていましたね。
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三郎のことで山本家を訪ねてきた佐川官兵衛(中村獅童)とか、長州攻めになかなか動かない一橋慶喜(小泉孝太郎)とか、存在感が増してきました。
単に、こちらが演じている人にちょっと思い入れがあるだけかもしれませんが・・・。
長州藩の中でも、大勢が積極的に京都攻めを主張する中で、ひとり冷静にまだ動かないことを主張する桂小五郎(及川光博)・・・
その桂が、偵察に入った覚馬、山川大蔵(玉山鉄二)、梶原平馬(池内博之)の危機を結果的に救ったようなものですね。
思わずカッコいいとミーハー気分になりました。
そういうことで楽しまないと、結構緊迫したキツイ展開に入ってきましたから・・・。
孝明天皇(市川染五郎)から長州討伐命令が下されて、来週は蛤御門の戦いになるわけですね。
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このドラマは、いつ頃まで会津の悲劇が描かれるのでしょうね。
1年間ですから、ゆっくりゆっくり下っていく(あくまで個人的な)感じなのでしょうか。
昨日最終回の「とんび」(TBS)は、ゆっくりゆっくり1話1話丁寧に描かれていき、本当にゆったりとした時間に浸り、過ごせたような気がします。
原作を読んでいなかったことも大きかったのかもしれませんが・・・。
歴史物の場合は、事実に沿っている分、そのゆっくりさがキツイですね。
<これまでの感想>
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
新島八重愛と闘いの生涯 [吉海直人]
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