「八重の桜」第12回“蛤御門の戦い”
大河ドラマ「八重の桜」第12回“蛤御門の戦い”
NHK総合 3月24日放送
八重(綾瀬はるか)と尚之助(長谷川博己)の縁談のエピソードを挟んで、サブタイトル通り蛤御門の変が中心でした。
こういう戦いのシーンが苦手なもので、テレビ画面から目を逸らすことが多かったですね。
かなり本格的に力が入っていて、さすがはNHKとは思いましたが・・・。
会津藩と長州藩の、歴史的な根強い対立をますます実感する回となりました。
歴史にうといので、劣勢の中で指揮を執る覚馬(西島秀俊)の前に、薩摩藩の西郷吉之助(吉川晃司)が現れた時には結構感動したものです。
知らないと楽しめるということですか。
それにしても、鑓に鉄砲、その鉄砲に大砲と、どう考えても勝敗が見える中で、亡くなっていく名も無い人たちが画面に映りだされるのは辛いですね。
それだけ迫力があるというわけですが、昔みたいにただチャンバラを楽しめるという時代(年齢?)では無くなっているのだとつくづく感じます。
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その意味で、あくまで戦いに参加しないで、形勢不利となって逃げまくっている桂小五郎(及川光博)に注目してしまいます。
この緊張感の中、ちょっと笑ってしまいました。
及川さんも、「土スタ」で“逃げてばかり”と少々苦笑い気味に話していましたが・・・。
桂は、同じ長州藩の久坂玄瑞(須賀貴匡)や真木和泉(嶋田久作)が自決し、“違うやり方で道を開く”と言い残しますが・・・
時代の空気を読む、その柔軟性で後々まで活躍することになるんでしょうね。
はぐれた子供と泣くシーンまであって、及川さん、見せ場を作ってもらったな、とニヤリとさせられました。
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会津では覚馬の安否を心配している会津の山本家ですが、尚之助の言葉で励まされて、八重の気持ちも少し動きましたかね。
一応お互いに縁談を断ったことになっていますが・・・。
不幸な戦いのおかげで、明らかに新しい銃器の凄さが知られたわけで、いろいろな意味でこれからが二人の出番でしょうか。
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京の町で、多くのものを失った人々から会津藩が非難を受けて、呆然とする覚馬のシーン・・・
あの風景や人々の映像は、嫌でも大震災を思い出させました。
松方弘樹さん演じる大垣屋清八が登場しましたが、出演することを知らなかったので、ちょっとびっくりしました。
それにしても、蛤御門の前の時も、この時も、覚馬というか西島さんの無表情とも見える表情が気になりましたね。
次回予告編での緊張感のあるシーン、佐藤B作さん(田中土佐)の“われらはいったい何と戦っていんであろうの”というセリフについ笑ってしまいました。
映画「相棒シリーズ X DAY」の宣伝コピーそのものですから・・・。
たまたま昨日早朝の「ラジオ深夜便」で、「八重の桜」のタイトルを担当した赤松陽構造さんのインタビューを聴きました。
滲まないように竹の筆を使い、人名も一人一人書くのだそうです。
少なくとも5、6枚は書くということで、大変な労力だと思いましたね。
映画を中心に仕事をしてきて43年(現在64歳)、手がけたタイトルは数えきれないほどですが、ドラマは今回初めてとのこと。
題字・タイトルデザイナーという肩書を初めて知って、1時間弱興味深く聴いたものです。
<これまでの感想>
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第11回
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
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