「八重の桜」第9回“八月の動乱”
大河ドラマ「八重の桜」第9回“八月の動乱”
NHK総合 3月3日放送
今週も、八重(綾瀬はるか)は最初に出てきてお終いかと思ったのですが・・・
最後に見せ場がありましたね。
照姫(稲森いずみ)の右筆選びに関わる、ちょっとコミカルな展開がありました。
京都の緊迫した状況とはうって変わって、そののどかさが対照的でしたが・・・。
右筆(ゆうひつ)…位の高い人のそばに仕えて、物を書く人。書記。
<公式サイトより>
初めて知りましたが、勉強になりますね。
有力候補だと本人も思っていたのに、選ばれたのは幼なじみの時尾(貫地谷しほり)でした。
落胆していたところに、八重の本来の仕事を思い出させてくれたのが尚之助(長谷川博己)ですが、一瞬告白かと思わせましたね。
長谷川さん、今回はほんのワンシーンだけかと思わせての、まさかの展開でした。
昼も夜も、山本家の庭には枯葉が舞っていて、その静かで温かい雰囲気が、遠い京都の張りつめた状況との距離を感じさせたものです。
国元に戻った照姫が、容保(綾野剛)の写真を大事に眺め、彼を、そして会津を思うシーンが素敵でした。
脇にいたお付きの女性役が、筒井真理子さんだったのが何気に嬉しかったです。
それにしても、照姫を初めて知りましたが、聡明で奥ゆかしく、慈悲深い女性だったんですね。
薙刀の稽古に出席した、蟄居中の西郷頼母(西田敏行)の妻(宮崎美子)をめぐってのもめごとに、“会津を想う心がひとつならば・・・”と仲裁に入る凛として優しい姿が印象的でした。
アイシテルー絆ー [稲森いずみ]
京都では、長州に薩摩、新選組も名を変えて登場し、混沌とした状況になっています。
出演者が多すぎて、みんなほんのわずかなシーンなのが残念ですね。
豪華なんだけれど、どこか物足りない、このあたりが大河ドラマの問題点でしょうか。
今回は覚馬(西島秀俊)もあまり目立たず、個人的には、彼と一緒に行動している秋月(北村有起哉)の方が印象に残りました。
それにしても、孝明天皇(市川染五郎)の信頼を得れば得るほど、悲劇に向かっていく会津藩、というのが何とも切ないですね。
詳しく描けば描くほど、ゆっくりとした展開になっていくわけで・・・。
ここに来て、会津戊辰戦争の後の八重の人生の方を早く観たくなってきました。
女性主役の大河が苦手だったはずなんですが・・・。
<これまでの感想>
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
新島八重愛と闘いの生涯 [吉海直人]
会津戦争全史 [星亮一]
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