「相棒season11」第18話“BIRTHDAY”
「相棒season11」第18話“BIRTHDAY”
テレビ朝日 3月13日放送
何だか久しぶりに「相棒」らしい「相棒」を観た気がしています。
右京(水谷豊)がseason10までの右京になっていたし、甲斐(成宮寛貴)にイライラすることもなく楽しめましたね。
どのように展開していくのか、まったく予想が出来ないまま、テレビ画面に集中していました。
何より、脚本(古沢良太)の力をつくづく感じさせられました。
時系列を行ったり来たりさせたのは“右京、風邪をひく”(season8・第18話)以来でしょうか。
あちらも古沢さんの作品でしたが、個人的には今回の方がわかりやすかったですね。
頭の回転が鈍くなっているので、付いていくのが結構大変なんです。
オープニング、警察庁次長・甲斐峯秋(石坂浩二)と右京のシーンで、何やら重厚に警察内の問題を取り上げるのかと思わせてのフェイント・・・。
あくまで右京が事件に絡むきっかけ作りだけだったのですが、何かと言われる(不評意見が多いです)次長のこんな使い方も面白いと思ったものです。
12歳の大切な誕生日に、事件に巻き込まれた隼人役の加藤清史郎くん、少し大人っぽくなっていました。
子役は苦手ですが、清史郎くんと鈴木福くんは別です。
「相棒」は、卒業した大橋のぞみさん(season10・第10話“ピエロ”)、実力派に成長した染谷将太さん(season1・第5話“目撃者”)など、子役の起用が上手いですね。
清史郎くん、犯人に乱暴されたり、靴下だけで山の中を歩かされたり、川に落ちたり、と散々なシーンの連続でした。
過去にもこんなふうに大人に手荒い扱いを受けていたなあ、と思ったら、草なぎ剛さんの「任侠ヘルパー」(2009年・フジテレビ)で、でした。
4歳の頃の映像が出てきて、本人のものかと思ったら、弟・加藤憲史郎くんだったようです。
犯人(榊英雄)の登場がひげ面の極端なアップからという、観る側に強烈に不快感を与えてからストーリーが動いていき、結果的に実は改心をしていた(そのシーン映像はすべて後出し)という流れも良かったですね。
ラスト、右京が隼人に心臓マッサージをしているシーンが長くて、このまま亡くなるとこのドラマらしいのかもしれないけれど、それを曲げても、助かってほしいと願った人は多かったに違いありません。
体力的には甲斐の担当なのにとは思ったものの、右京がサブに回ったり、ただ脇で立っているというのはやはりおかしいでしょうね。
花の里の前で待っていた少女が、実は隼人の姉で同じ難病で亡くなっていた、ということが明らかになった時にはさすがに驚きました。
(断定されたわけではなく、似ているただの家出少女かも?)
そう言えば、大人びた会話をしていたし、物事が見えているという感じがしましたね。
幽霊に人一倍興味があるのに、これまで逢ったことがないことを悔しく思っている右京・・・。
幽霊ならば、逢えた事実を知らないままで終わる可能性が大きいですが、花の里でそれを語り合ったりするシーンが無かったのも良かったです。
やはり、脚本の力は大きいとつくづく思いました。
久しぶりに左時枝さんを見られたことも嬉しかったです。
実力派の大女優さんなのに、いつも起用のされ方がもったいないと思っていました。
同じサスペンス系のドラマでも、今回のように印象深く、実力を発揮できるドラマだと他人事ながら嬉しいですね。
左さんには絵の才能もあることを知りませんでした。
↓
私の物語
<これまでの感想>
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
第11話元旦スペシャル 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話
<関連記事>
「相棒season11」今夜放送開始 2012.10.10.
映画「相棒シリーズ X DAY」舞台挨拶の及川光博さん 2013.3.6.
みんなが好きな相棒特命研究ファイル [刑事ドラマ事件調査委員会]
相棒 season 10 DVD-BOX 1
相棒 season 10 DVD-BOX 2
相棒 を検索
« 「八重の桜」第10回“池田屋事件” | トップページ | 「ラジオ深夜便」詩人・茨木のり子さんのこと »
「ドラマ「相棒season11」」カテゴリの記事
- 「笑っていいとも!」に川原和久さん(2013.03.29)
- 「相棒シリーズ X DAY」初日に観てきました。(2013.03.23)
- 「相棒season11」第19話 最終回2時間スペシャル“酒壺の蛇”(2013.03.21)
- 「相棒season11」第18話“BIRTHDAY”(2013.03.14)
- 映画「相棒シリーズ X DAY」舞台挨拶の及川光博さん(2013.03.06)