「相棒シリーズ X DAY」初日に観てきました。: 疲れたら休め･･･

本日、映画「相棒シリーズ X DAY」の初日ということで、早速観てきました。
正直、そんなに観客は多くないだろうと思い、「相棒」ファンとして、一人でも多ければと応援気分だったのですが・・・。
満席状態で、前から2列目での鑑賞となってしまいました。
あまりに近すぎて、いい歳をした男性たちのアップは、さすがにきつかったですね。

これから観る人のためにネタバレは出来ませんが、個人的には面白かったです。
スベシャルドラマで充分だろうという意見は出るかもしれませんが、いつも見慣れている人たちを大きなスクリーンで、それもかなり体力を使ったシーンもあったりして満足しましたね。
何より、season10までの空気（緊張感あふれる中で、それぞれの立ち位置での、あ・うんの呼吸のようなもの）が感じられたのが嬉しかったものです。
レギュラー陣がそれぞれに（中にはほんの少しだけど）見せ場があり、映画ならではという気がしました。
特に角田課長（山西惇）が格好良かったですよ。

相棒シリーズX DAY [大石直紀]

伊丹刑事役の川原和久さんとサイバー犯罪捜査官・岩月役の田中圭さん、豪華な脇役に負けることなく、頑張っていましたね。
最初は反発していても徐々に相棒になっていく、というお約束のパターンなのに、ダレない行動力と面白い掛け合いを楽しませてもらいました。
お互いにそれぞれの仕事への熱い想いがあっての丁々発止でしたから・・・。
それにしても、どんな困難をも体当たりで乗り越えようとする姿は格好いいですね。
この後に今シーズンの“ビリー”（第17話）や“酒壺の蛇”（最終話）が続くのかと思うと納得もしたし、何となくしみじみとしてしまいました。
これぞ相棒！という気がしました。
今シーズンに感じられなかったものは、これかも知れません。

「相棒」捜査一課伊丹憲一


ドクターX～外科医・大門未知子～DVD-BOX

真っ直ぐに進もうとする二人の前には大きな壁が立ちはだかってくるわけですが･･･
国家権力やら大手銀行やら上層部やら、複雑すぎて、観ていてそれを整理するのが大変でした。
場内は満席なのに、咳ひとつ聴こえなくて、私と同じなのかもね、と思うとおかしかったです。

別所哲也さんが演じる財務省族議員のセリフは怖かったですね。
金融危機が起きようとしているときに、日本人は“絶望の真実より、希望の嘘を信じたがる”（曖昧ですけど）。
そして、実際に起きたら“想定外”と言えばいい、というような言葉でした。
重く響き、胸を突かれたような思いがしたものです。

ゴジラVSモスラ [別所哲也]

クライマックスシーンで、人々の上に舞う無数の一万円札・・・
考えれば、信用だけが支えの、ただの紙だったんだと今更ながら思わせられました。

右京の水谷豊さんはワンシーン、元相棒・神戸の及川光博さんも３シーン？だけの出演でしたが、ちゃんとストーリーの流れに乗っていて（当たり前ですが）自然な登場で嬉しかったです。
シーズン最終話では陰ながら動いてくれた神戸でしたが、ここでは実際に姿を見られましたし･･･。

今週はなぜか2度も映画館へ足を運びました。
他の作品「草原の椅子」（佐藤浩市主演）については、いずれゆっくり感想を書きたいと思っています。
それにしても、同じMOVIXなので、米沢こと六角精児さんのギターの弾き語りをバックにした、今回の主役二人の寸劇？を2度も楽しませてもらいました。
本編の直前にその予告編というのも変ですけど･･･。

＜追記>2013.3.24.
初日の舞台挨拶の映像がありました。
水谷さんと及川さんが、同時に目を見開いたり鼻穴を広げてみせたり、山西さんや捜査一課の二人（大谷亮介さん＆山中崇史さん）たちへの楽しいインタビューもあって、お薦めです。
⇒ 【TNS動画ニュース】田中圭が川原のギャグ暴露相棒シリーズ X DAY舞台挨拶