「八重の桜」第17回“長崎からの贈り物”
大河ドラマ「八重の桜」第17回“長崎からの贈り物”
NHK総合 4月28日放送
久しぶりに覚馬(西島秀俊)が目立った回でした。
失明を宣告されたことと、いったんは決裂した武器商人との取引が上手くいくまでが描かれていました。
意外にあっさりしていて、ラストの“八重の桜紀行”で彼の偉業が語られて、初めて理解できたのにはちょっと違和感がありましたけど・・・。
焦る覚馬に“会津のためになるのは、目だけなのか”と神保(斎藤一)が静かに諭すシーンは良かったですね。
長崎での銃の買い付けシーン、グラバーが相手していた侍たちの中に坂本龍馬がいるのかな、と一瞬思ったものです。
西郷吉之助(吉川晃司)と密談する土佐藩士・乾退助(後の板垣退助・加藤昌也)の登場などもあって、「龍馬伝」(2010年)を思い出してはこんがらかっていました。
歴史には疎いもので・・・。
乾は「龍馬伝」では登場していなかったですよね、確か。
八重(綾瀬はるか)に覚馬から長崎土産の新式銃が届きますが、手紙の字の乱れを急いでいたからだろうと解釈する家族が切ないですね。
京都に戻った覚馬も、一度は会津に帰れと勧められても聞き入れない。
失明前にまだ見ぬ娘に逢いたいでしょうに・・・。
妻・うら(長谷川京子)の“一日でも顔を見せてくれたら・・・”というつぶやきも切ないです。
こうして、一人一人に悲劇が始まっているんですね。
公式サイトの年表を見て驚いています。
八重と川崎尚之助(長谷川博己)の結婚(1865年)から、孝明天皇の崩御(1866年)、坂本龍馬暗殺(1867年)、戊辰戦争勃発(1868年)弟・三郎(工藤阿須加)の戦死・・・
怒涛の展開なんですね。
ドラマが時間をかけているので、その感覚が沸かないのですが・・・。
戊辰戦争が描かれるのももう少し先のようですから、大河ドラマの1年というのも善し悪しのような気がしてきました。
ラスト、周辺諸国の状況を探る旅に出た尚之助と八重ですが、やはりまだまだのんびり感があって、時間の流れの緩さを感じますね。
会津へ帰ることを許されていたのに、またも慰留されてしまう松平容保(綾瀬剛)、という展開はもう何度目でしょう。
徳川慶喜(小泉孝太郎)のしたたかさ全開ですね。
“好青年”の小泉さんがこんな役を演じるなんて面白いです。
これだけ大勢の俳優さんが出演している中で、目立つという意味では儲け役ですよね。
力の入りようが伝わってきますが、ぜひ最後まで演じ切ってほしいと思っています。
<これまでの感想>
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NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
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