三國連太郎さんの訃報、そして佐藤浩市さん
俳優の三國連太郎さんが亡くなりました。
90歳という高齢のために、いつかはと思っていましたが、実際に訃報を聞けば感慨深いですね。
誰もが知っている名優ですから・・・。
「釣りバカ日誌」シリーズに20年以上も出演していたんですね。
どのニュースでも、代表作として「釣りバカ日誌」を挙げているのには、ちょっと違和感がありました。
別にコメディを軽く見ているつもりはありませんが、それ以前の名作と言われた作品が遠くに追いやられてしまった感がありましたから・・・。
ニュースの中で紹介された三國さんの古い映像を観ていると、息子さんの佐藤浩市さんによく似ていると思いました。
これまでは、個性の違う別々の俳優さんと思っていて、似ていると思ったことはありませんでしたが・・・。
三國連太郎の器 [信太一高]
北辰斜にさすところ [三國連太郎]
その佐藤浩市さんが、三國さんのことを語っている映像を観ました。
先輩の大俳優としての三國さん・・・
語りたくないと言うほどに、破天荒な父親だったらしい三國さん・・・
亡くなった時の状況を丁寧に説明し、訊ねられるままに今の想いを語る佐藤さん。
その一言一言、そしてその表情が語ることは深くて重かったですね。
だからでしょうか、こういう場合とは言え、インタビューする側もとても真摯な姿勢に感じたものです。
映画史に残る名優の三國連太郎さん、そして今やトップ俳優の佐藤浩市さん・・・。
時間は流れて、繋がっていくんですね。
本当に久しぶりに、デビュー作「続・続 事件」(1980年・NHK)で、ベランダで鳥かごを見ている佐藤さんを思い出しました。
最新作の「草原の椅子」は、年代にぴたりとハマり、自然体に感じられたものです。
正直、これまではちょっと苦手意識がありました。
あの役のように、ひとつ抜け出して、またたくさんの役を演じていくことになるのでしょう。
三國さんとはまた違った、更に大きな俳優になっていく様が見えるような気がしています。
三國さんのご冥福をお祈りいたします。
大鹿村騒動記 [原田芳雄]
↑ 原田芳雄さんの遺作/三國連太郎&佐藤浩市さん共演
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