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「ラジオ深夜便」沢木耕太郎さんインタビュー

ラジオ深夜便」4月25、26日・午前4時台〔明日へのことば〕    
                     ボクが追い続けてきたもの(1)、(2)    
                                  ノンフィクション作家 沢木耕太郎

 

早朝4時、珍しく2日も続けて目が覚めて、沢木耕太郎さんへのインタビューを聴くことが出来ました。    
布団の中なので、所々は意識が遠ざかっていましたが・・・。    
   
1日目は、その時間のすべてで、ロバート・キャパ(戦場カメラマン)の有名な写真「崩れ落ちる兵士」について語っていました。    
スペイン戦争で、銃撃を受けて倒れる瞬間を撮影した写真ですね。    
本当に兵士が撃たれた瞬間なのか、本当にキャパが撮影したのか・・・。    
長年その真相を求め続けてきて、最近発刊された「キャパの十字架」(文藝春秋)に、沢木さんの考察が明かされているようです。    

 

キャパの十字架 [沢木耕太郎]    
   

 

 

何度も現場を訪ねたことから、撮影の角度の違いを見つけたことなどまで、かなり詳しく・・・    
最後には、傍にいた女性カメラマンが撮影したのではないか、ということまで語っていました。    
本に書いたことのほんの一部かも知れませんが、ここまで明かしていいのかと心配になったものです。    
沢木さんはこんなに饒舌な人だったのか、と思えるほど熱を込めて語ってくれていましたね。    
   
本の出版と合わせるように、2月にNHKでドキュメンタリーが放送されていました。    
CGを使って再現などもしているようです。    
実はその番組をパソコンに録画していたのですが、パソコンで観るのが苦手で、まだ観ていません。    
近々観てみようかと思っています。    
番組タイトルは、「NHKスペシャル 沢木耕太郎推理ドキュメント 運命の一枚~戦場写真最大の謎に挑む」(2月3日放送)でした。   

   
   
ロバート・キャパ写真集 [ロバート・キャパ]   
     

 

   
2日目のインタビューでは、過去の作品について語っていました。    
中でも、印象的だったのは、「」(2005年・新潮社)で描いた夫妻との交流の話でしたね。 
登山で凍傷のために指を失くした夫妻は、その後も山に残した(ゴミとなる)ものを取りに山に登ります。    
登山の素人の沢木さんを誘って・・・。    
その話に、夫妻と沢木さんとにある長くて濃密な時間を感じました。

 

   
凍 [沢木耕太郎]   
      

 

 

その他の作品に登場した人たちの多くとも、ずっと交流が続いているんですね。   
沢木さんの本には、対象者と信頼関係を積み重ねてきて、その上で深い洞察力を持って端正に表現する、という姿勢を感じます。    
ふと、それぞれの出版時と一定の時間を経て、その間に新たに感じた想い、変化した想いなども読んでみたいなどと思ったものです。    

それにしても、沢木さんの物静かなイメージから離れた、65歳とは思えないパワフルさを感じた2日間でした。
今回の放送は、いずれ「ラジオ深夜便」公式サイトで聴くことが出来るようになるのでしょうね。
興味のある方は、もうちょっと待って、こちらでどうぞ。⇒ 「ラジオ深夜便」公式サイト
 

   
旅の窓 [沢木耕太郎]   
     

 

 

このブログのタイトル「疲れたら休め・・・」は、沢木さんの「人の砂漠」“屑の世界”(1977年・新潮社)から拝借しました。    
そのことを、久しぶりに思い出しました。    
   
「疲れたら休め、彼らもそう遠くへゆくまいから」 

   

人の砂漠 改版 [沢木耕太郎] 
   
 
いろは いろいろ [沢木耕太郎]   
     
*沢木さんは童話も書いているんですね。

 

 

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