「八重の桜」第19回“慶喜の誤算”
大河ドラマ「八重の桜」第19回“慶喜の誤算”
NHK総合 5月12日放送
今回、八重(綾瀬はるか)が少年たちに砲術指導をするシーン・・・
つい弟・三郎(工藤阿須加)を重ねてしまって厳しくしますが、会津が危ういところに来ている不安感が出てきていますね。
やっとですが、少しずつ八重の存在が時代に重なっていく感じがしたものです。
長いこと、そのあたりがどうしても分離した感じが続いていましたから・・・。
これから少しずつ前面に出てくるのでしょう。
オーバーに言えば、会津が悲劇に向かっていく中で、その命運を握るくらいの活躍シーンが無いと、観ている側はカタルシスを味わえないかもしれませんね。
個人的には、戦いのシーンは苦手なのであまり観たくはありませんが・・・。
八重に髪を切られた少年・伊東悌次郎は後に白虎隊士になるようです。
そのあたりを知っていると、また違った感慨で観られたのかもしれません。
もう少し前から中野竹子役で黒木メイサさんが出演していますが、こちらは八重が中心にならないとなかなか目立ちません。
会津の人たちは戦いが始まってから、つまり悲劇の真っ最中に出番がくることになるというのも、切ないものですね。
今回から、失明の危機にある覚馬(西島秀俊)の下女・小田時栄役で谷村美月さんが登場しました。
初対面なのに、覚馬が襲われた瞬間に、とっさに銃で守ろうとするなど、勇敢な女性ですね。
一瞬、坂本龍馬を守るお龍かと思いました。
興味を持って、小田時栄がどんな女性かを調べてみました。
覚馬との関係、そしてその後のことが詳しく載っていましたけど、ドラマを楽しみたかったら、知らない方が良いようですね。
サブタイトルの通り、大政奉還をしたものの、徳川慶喜(小泉孝太郎)の誤算で徳川家はおとりつぶし・・・。
入れ替わるように岩倉具視(小堺一機)が王政復古を掲げて表舞台に登場します。
小堺さん、意外なほど存在感を見せましたが、何となく違和感があったのはバラエティの印象が強すぎるせいかもしれません。
岩倉は、慶喜や容保(綾野剛)が欠席した会議で、その処遇をめぐって松平春獄(村上弘明)らをねじ伏せてしまう・・・
その後ろには薩摩藩の西郷吉之助(吉川晃司)がいるという構図が恐ろしいですね。
観ていると、薩摩藩、長州藩に土佐藩と入り乱れて、正直誰が誰やらわからない状態になっていましたが、そこのところの怖さはわかりました。
それにしても、西郷と長州藩の木戸孝允(及川光博)が並んで前方を見つめ、倒幕を語るシーンには別の感慨が沸きました。
二人ともミュージシャンですが、もう特に珍しいことではないんですね。
それを言えば、新選組・斎藤一役の降谷建志さんもそうでした。
来週は鳥羽伏見の戦いが描かれるようです。
戦いのシーンを観るのは苦手ですが、ストーリーが劇的に動いていく展開には興味があります。
<これまでの感想>
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八重の桜(1)[山本むつみ]
八重の桜(2)[山本むつみ]
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
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