「八重の桜」第21回“敗戦の責任”
大河ドラマ「八重の桜」第21回“敗戦の責任”
NHK総合 5月26日放送
今回、初めて緊張感を持って観た気がします。
苦手な戦いのシーンが始まってからというのも皮肉ですが・・・。
それに、これまでは何だったのかという気がしないでもないですが・・・。
ジャンルはまったく違いますが、朝ドラ「あまちゃん」の展開がやたら遅いのに楽しいのはギャグや小ネタが満載だからでしょうね。
大河ドラマにそれを望むつもりはありませんが、真面目に丁寧に描かれていて、個人的には退屈していたような気がします。
それにしても、主役の八重(綾瀬はるか)は完全にストーリーから遠くにいますよね。
近いうち中心に立つとはわかっていても、今は完全に蚊帳の外みたいに感じます。
思い切って、前半のテーマは会津藩の存亡の話とした方が良かったのかもしれません。
八重の弟・三郎(工藤阿須加)が亡くなるシーンは、切なかったです。
彼がこの戦いで亡くなることは知っていましたが・・・。
これから、こういうシーンが続くのでしょうね。
当時のまだ幼い少年の心根を思うと何とも切ないです。
公式サイトを覗いてみたら、登場人物のページで三郎が(神保も)すでに故人となっていて、何とも言えない気持ちになったものです。
サブタイトルの“敗戦の責任”は、観終わってから神保修理(斎藤工)のこととわかりました。
神保がこのような最後を迎えるとは思っていませんでした。
戊辰戦争を乗り越えて、それぞれに生きた人たちが多かったように何かで読んでいたので、彼もその一人と勝手に思っていましたから・・・。
最初に、神社で祈る神保の妻・雪(芦名星)と八重のシーンがあって、二人とも雪をバックに綺麗だなあとつい見とれたものですが、彼の最後へと繋がるシーンだったんですね。
神保の、そして容保(綾野剛)の思いが何とも切なかったです。
会津のためには違いないでしょうが、それぞれに違った思いで流す涙が印象的でした。
でも、感動しながらも、武士として会津の人間としての一途な思いに入りきれない自分がいます。
これから八重やその他の女性たちも戦うんですよね。
観ていて、それに感情移入できるかどうか、正直ちょっと不安です。
今回は会津が主役のドラマですから、描かれ方が違って当たり前なのですが、それにしても徳川慶喜(小泉孝太郎)のいい加減というか、世渡りの上手さに驚きますね。
時代が変わり、立場が変わっても長生きしたと聞いていましたが、調べてみたら大正時代まで生存していたのにはまた驚きました。
これから、観ていてどんどん辛くなるのでしょうね。
無理とわかっていても、一気に戊辰戦争後にならないか、などと思ってしまいます。
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八重の桜(1)[山本むつみ]
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