映画「ジェーン・エア」
映画「ジェーン・エア」(1944年)のDVDを観ました。
購入したものの、長い間こたつの上に置いたままで、背表紙ばかりを眺めていたものです。
オーソン・ウェルズの名が、観てくれと呼んでいるような気がして、ずっと落ち着かなかったのですが・・・。
オーソン・ウェルズが出演していると知って購入したDVDです。
どう考えてもイメージ的に「ジェーン・エア」とは結びつかなくて・・・。
私にとっての映画ベストワンは「第三の男」(1949年)ですからね。
原作(シャーロット・ブロンテ)は遙か昔に読んだ記憶があります。
観ているうちに少しずつ内容を思い出してきたという感じです。
正直、やはり恋愛ものは苦手だなと再認識しました。
何だかハーレクインロマンス小説を読んでいるような気がして、気恥ずかしかったものです。
パターン的には同じですよね。
それを知っているということは、かつて私もハーレクインを読んだことがあるということですが・・・。
ジェーン・エア(上巻)改版 [シャーロット・ブロンテ]
ジェーン・エア(下巻)改版 [シャーロット・ブロンテ]
ロチェスター役のオーソン・ウェルズの顔がどうしても桐谷健太さんにしか見えませんでした。
目力が共通していますね。
ジェーンとロチェスターのシーンがそんなにあるわけではなく、断片的な感じがしたのですが、“エアさん”呼びが“ジェーン”になるのが自然だったことが印象的でした。
ジェーン役のジョーン・フォンティンがほかにどんな作品に出ていたか調べていたら、今も健在であること(95歳)を知りました。
そう言えば、東京生まれということは知られていましたね。
「ジェーン・エア」を観ながらヒッチコックの「レベッカ」(1940年)を思い出していましたが、そちらにも彼女が出演していたことに後で気がつきました。
個人的には、以前に製作された「レベッカ」の方がずっと面白いと思ったものです。
ジョーン・フォンテインの顔のアップになるたびに、イングリッド・バーグマンと比べていました。
当時は同じような撮影をしていたということでしょうか。
「カサブランカ」(1942年)の眩しいばかりのバーグマンと比べると、ひっそりとおとなしめな感じがします。
他にも作品を観ていたのに、初めて観た感じがして、それだけ癖の無い美人ということでしょうね。
ジョージ・スティーヴンス傑作選 生きるためのもの [ジョーン・フォンテイン]
原作は、今も名作としての評価があるのでしょうか。
映画も年月を経れば評価も変わるでしょうね。
単にこちらが恋愛ものが苦手なだけかもしれませんが・・・。
友人役でエリザベス・テーラー、家庭教師をする少女役でマーガレット・オブライエンが出演しています。
これは収穫でしたね。
エリザベス・テーラーは、あっという間に亡くなってしまいますが、美しさは際立っていました。
マーガレット・オブライエンは、美空ひばりさんと共演した「二人の瞳」(1952年)を思い出して、懐かしかったですね。
二人の瞳 [美空ひばり]
<鑑賞メモ>
映画「ジェーン・エア」
監督・脚本:ロバート・スティーヴンソン
製作:ウィリアム・ゲッツ
脚本:オルダス・ハクスレイ ジョン・ハウスマン
キャスト:オーソン・ウェルズ ジョーン・フォンティン
マーガレット・オブライエン エリザベス・テーラー
製作年:1944年
製作国:アメリカ
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