「あまちゃん」“第1部・故郷編”最終回: 疲れたら休め･･･

あまちゃん（part1） [NHK出版]

今日の朝ドラ「あまちゃん」は、感動満載の“第1部・故郷編”最終回でした。
いつも濃い15分ですが、本当に内容が詰まった回でしたね。

先日の夏（宮本信子）との和解シーン以来、とても穏やかな表情になった春子（小泉今日子）。
その春子が、発車間際に、アキ（能年玲奈）から自分は変わったか？と聞かれ、“変わらないけど、みんなに好かれた。”と励まして送るシーンにはなぜか泣けました。

そして、25年前に夏が大漁旗で送ってくれた事実を知った時の、待合室の春子というか小泉さんは綺麗でしたね。
髪を振り乱すシーンが、あんなに綺麗で満ち足りた想いを伝えるなどとは、想像もしていませんでした。

それにしても、先日の100パーセントと見えた母子の和解の上に、更にサプライズで上乗せした脚本は素晴らしいですね。
クドカン（宮藤官九郎）さん、素晴らしいです。
郷土の誇りです。（ここまで言ってしまいます）


グーグーだって猫である [小泉今日子]

春子と同様にアキも大漁旗で送る夏。
旗が春子の時よりも大きくて、まして老いているわけだし、最後に前のめりになった時にはそのまま倒れてしまうのかと思ったものです。
アキは電車から叫んでいますが、力いっぱい振っている夏からもらったハチマキ（手ぬぐい）が飛んでしまうのでは、とハラハラしました。
辛くて泣きたい時に無くては困りますからね。

旗で送るのは、完全に「ちりとてちん」（2007、8年）へのオマージュですよね。
長年の朝ドラファンというクドカンさんですから・・・。

昨日の「あさイチ」プレミアムトークのゲストは、宮本信子さんでした。
常に穏やかな表情を見せながら語る言葉に、改めてプロの女優さんだなと思わせられましたね。

阪急電車片道15分の奇跡


そして、ラストのユイ（橋本愛）。
ユイは行けないのでは、とある程度予想はしていたのですが･･･。
これまで、クールで、時に突然キレたりして、あまり良い印象を持てないでいたのですが、今日のシーンでは切なくて泣けました。
子供の頃からの夢だったアイドルへの一歩を踏み出せないのですから、あの取り乱し方、せめてアキでその夢を繋ぎたいという思い、複雑な思いが交差しただろうことを想像できて･･･。
初めて橋本さんが女優であること、それも期待されている若手映画女優であることがわかったシーンでした。

橋本愛

ヒロシ（小池徹平）がユイに寄り添っていて、初めて兄妹を意識させて良い感じでした。
これまで数々あった小ネタやギャグを忘れさせるほど、シリアスな回でしたね。

サラリーマンNEO 劇場版(笑) [小池徹平]

来週から“東京編”です。
ナレーションなど一気に変わりそうですね。
青い海の風景や北三陸の人たちの出番はあるのでしょうか。
お座敷電車で二人が歌った回や、今回があまりにも感動的で、このドラマはこれで最終回でいい、という意見がありました。
舞台が東京に移って陰鬱な展開になり、勢いが止まるなどとは思いたくありません。
クドカンさんのことですから、期待しています。

予告編で、薬師丸ひろ子さんがサラッと出ていましたね。
大女優ということで、派手な出方をするのかと思っていましたから、あまりに普通で笑ってしまいました。
これまではポスターだけ（それも修正したような）の登場でしたが、あまりのキラキラ感がありましたし･･･。
とにかく、期待感いっぱいです。
薬師丸さんと小泉さんのツーショットなど観られるんでしょうか。