「八重の桜」第22回“弟のかたき”
大河ドラマ「八重の桜」第22回“弟のかたき”
NHK総合 6月2日放送
オープニング映像の前半部分が変わりましたね。
後半の綾瀬はるかさんのプロモーションビデオのような部分は残していて、これまでの主役不在に見える部分をカバーしているのかな、などとちょっとうがった見方をしてしまいました。
今回は、これまでとはうって変わって、八重の厳しい表情が前面に出ていました。
弟・三郎(工藤阿須加)の戦死、それに兄・覚馬(西島秀俊)まで死んだと知らされたわけですから・・・。
信じないと言い切りながらも、悔しさを表に出し、頑固さとか負けん気とかがはっきり伝わってくるようになりました。
ちょっと話がそれますが・・・
先週の「ぴったんこカン・カン」(TBS)は、綾瀬さんが会津を案内する内容でした。
綾瀬さん、よくおっとりとして天然と言われていますが、その魅力以外にも、体力的にも精神的にもとても強い人だと思いましたね。
司会の安住紳一郎さんとのやりとりにゆとりやユーモアを感じさせましたが・・・
飯盛山の石段を自分から言い出して駆け上がったり、林の中で高い所にあるアクロバティックな遊具?を楽しそうに渡り切ったりしていました。
追いかける安住さんはほとんどフラフラ状態だったり、及び腰だったりしていましたけど・・・。
正直、怪我をしたらドラマの撮影に支障をきたすわけだし、大丈夫なのかとハラハラしながら観ていました。
女優って凄いなあと、そして、そのしなやかさが綾瀬さんの魅力でもあるのだろうと思わせられました。
視聴率の低迷を言われていますが、彼女ならその柔らかな精神と強靭な体力で乗り切っていけるでしょうね。
江戸から戻った尚之助(長谷川博己)から知らされた、三郎と覚馬(実際は薩摩藩の牢にいる)の死に、必死に平静さを装いながら彼らを讃える父親・権八(松重豊)のシーン・・・
いつもはどこかユーモラスなシーンが多い松重さんですが、その時に流した鼻水は衝撃的でした。
その後に、かまどの前で一人泣く背中を見せていましたから、よけいに胸が詰まるシーンでしたね。
新政府軍は西郷吉之助(吉川晃司)が中心なんですね。
勝海舟(生瀬勝久)と会談したり、覚馬の嘆願書を読んで会いに行ったり・・・。
細かなことを提案する岩倉具視(小堺一機)の策士ぶりがちょっと目立ったりしていますが、木戸孝允(及川光博)ら各藩の主要人物が、みんな単純に行け行け状態になっているのがちょっと気になりました。
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西郷が勝との会談で江戸城総攻撃を中止しますが・・・
“振り上げたこぶしはどこに下ろすか”は恐ろしいですね。
歴史の勉強のときには、無血開城で、穏やかに政権が変わった印象があったものです。
傷心状態で会津に戻った容保(綾野剛)は、攻められれば戦う覚悟を決めたわけですが・・・
隊の編成で白虎隊の名前が出てきたときには、何とも辛い気分になってしまいました。
会津の悲劇が始まって、初めて八重が本当の主役の座に躍り出るのかと思うと、ちょっと複雑ですね。
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八重の桜(1)[山本むつみ]
八重の桜(2)[山本むつみ]
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
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