「八重の桜」第23回“会津を救え”
大河ドラマ「八重の桜」第23回“会津を救え”
NHK総合 6月9日放送
今回は、新政府軍参謀・世良修蔵役の小沢仁志さんがあまりに強烈過ぎました。
別のドラマ(やくざ映画のような)みたいで、ほかのシーンの印象が残らないくらいでしたね。
まったく知らなかった人物で、傍若無人に見えても歌を詠んでいたので、興味を持って調べてみました。
彼に限らず、歴史上に現れた人物を調べてみると面白いものですね。
仙台藩や米沢藩が会津と結束することになりましたが、まったく歴史的なことを知らないので、土壇場で裏切るのではないか、と思ってしまいました。
会津救済の嘆願書を出し戦いを避けようとしたのに、結果的に仙台藩士たちが世良を暗殺したことが戦いのきっかけになってしまったんですね。
こちら仙台の人間としては何とも複雑な気分になったものです。
ただ、東北人の耐えに耐えての爆発、プライドをも感じましたが・・・。
徳川慶喜(小泉孝太郎)が水戸へ移ることになり、勝海舟(生瀬勝久)とのシーンには、ちょっとしんみりしましたけど・・・。
“わしに家臣がいたか。会津のように”とか、“江戸は残った。会津はどうなる”というセリフがありましたが、ここまでの彼の言動を考えると、良い格好をさせ過ぎているような気がしないでもないですね。
小泉さん、これで出演は終わりですか、良い仕事をしましたね、とほとんど保護者目線になっていますが・・・。
この時点で、新選組の近藤勇は亡くなっているんですね。
斎藤一(降谷建志)が会津にいるということさえ不思議に感じるほど、こちらは歴史に疎いのです。
その斎藤と時尾(貫地谷しほり)が初めて会うシーンがありましたが、二人がいずれ結婚することはなぜか知っていました。
本当に、この後誰もが運命に翻弄されていくんだなあ、と正直暗澹たる気持ちになりますね。
来週は、二本松少年隊の悲劇が描かれるようですが・・・。
どんどん悲劇が加速していくわけで、何とも辛くなりそうです。
このドラマも、朝ドラ「あまちゃん」と同様に、東北復興応援がテーマと聞いていますが、悲劇の部分がなかなか終わりませんね。
佐川官兵衛役の中村獅童さんが出演するということで、「土曜スタジオパーク」を観ました。
中村さん、硬派なイメージと違って、マスコットのななみちゃんにまで優しい笑顔で対応していましたね。
終始、歌舞伎への熱い想いが伝わってくるトークでもありました。
同じくゲストで登場したのが松村邦洋さんでしたが・・・。
申し訳ないですけど、最初はほとんど興味もなく観ていたのですが、大河ドラマ好きで、その詳しさ、その熱い語りに驚いたものです。
大河ドラマをほとんど観ていて、ひとつの時代を全方位からの見方が出来るんですね。
主役になれば敵にもなる、その時取り上げたドラマによって、当然のように登場人物の立ち位置も歴史の考察も変わります。
今回は会津が主役なので、周囲の描かれ方に時々違和感があるのはそういうことでした。
松村さんくらいに観ていれば、それ自体も楽しめるんだろうな、と思ったものです。
獅童さんと交流があるようで、西郷頼母役の西田敏行さんを真似て絡んでいたのには笑わせられました。
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八重の桜(1)[山本むつみ]
八重の桜(2)[山本むつみ]
NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック 「八重の桜」1 [坂本龍一・中島ノブユキ]
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