「八重の桜」第25回“白虎隊出陣”
大河ドラマ「八重の桜」第25回“白虎隊出陣”
NHK総合 6月23日放送
ますます悲劇性が加速しています。
“会津を守ろう”という、上下関係なくある深い想いが全編を通して伝わってきますから、よけいに観ていて辛いですね。
でも、やっと八重(綾瀬はるか)が力強く立ち上がる姿が見られて、ちょっと救われた気がします。
ようやくヒロインが真ん中に来る気配で、これまで遠かったなあと思わないでもないですが・・・。
八重の言うとおり、どう考えてもナギナタや槍で勝てるわけがありません。
中野竹子(黒木メイサ)たちにしても、前線に出陣した白虎隊にしても、純粋すぎる分、痛々しさしか感じませんね。
それだけに八重の強さが目立って、主役登場の感があるわけですが・・・。
白虎隊の出陣を命令した松平容保(綾野剛)ですが、結果的に、苦悩の上決断するたびに悲劇を作っていくような人物ですね。
綾野さんがいつも苦悶の表情なのが恒例になってしまった感があります。
容保は戊辰戦争の後も生き延びているようです。
このところ、登場人物たちのその後(生死)をつい調べてしまう自分がいます。
生き延びても、その後も大変なのですが・・・。
先日の「歴史秘話ヒストリア」で、西田敏行さんが演じる西郷頼母を取り上げていました。
妻以下20数人の家族は城に上がらず、自害するんですね。
頼母は、たった一人残った跡取り息子のために生き延び、放浪の旅に出ています。
苦労の末、結局息子を先に亡くしてしまいますが・・・。
それを先に観ていたので、頼母を送り出す妻(宮崎美子)が涙を流す後ろ姿がなんとも切なかったですね。
権八(松重豊)とともに登城する尚之助(長谷川博己)が、八重に何かを言いたげで言わなかったシーンも印象に残りました。
新選組と会津の関係がわからなかったので、今回、土方歳三(村上淳)と斎藤一(降谷建志)がそれぞれの考え方で分かれていくシーンは新鮮でした。
愚直なまでの会津を捨てるわけにはいかないと言う斎藤に意外な気がしたものです。
それにしても、前線の雨の夜、おしくらまんじゅうをする白虎隊が何とも痛々しいですね。
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