「八重の桜」第27回“包囲網を突破せよ”
大河ドラマ「八重の桜」第27回“包囲網を突破せよ”
NHK総合 7月7日放送
オープニング映像の前半部分が変わりましたね。
桜の枝が捻じれていく面白い映像に見とれてしまいました。
正直、いつまでこの戦いのシーンが続くんだろう、と思ってしまいました。
どう見ても勝ち目のない戦さに、八重(綾瀬はるか)が髪を切って、“早ぐ追っぱらってしまわねど”と、夜襲までしてしまうのは切ないですね。
それにしても、至近距離で銃を射ち合うシーンは、正視できません。
城に籠って戦っているのに、サブタイトルはどういう意味なのだろうと思っていたのですが・・・。
山川大蔵(玉山鉄二)が彼岸獅子を先頭にして鶴ヶ城に入ることを言っていたんですね。
このエピソードを初めて知りました。
こんな方法が成功するということは、敵味方に分かれていても戦いにルールがあるということなのでしょうか。
単に敵が混乱しただけでしょうかね。
興味を持って調べてみたら、このエピソードはかなり有名な話なんですね。
だから、ストーリーに盛り込まれているわけで、私だけが知らなかったようで、ちょっと恥ずかしいですが・・・。
ただ、知らない分、調べて知る面白さはありますね。
知将と呼ばれた大蔵は、この戦いの後も出世していくようです。
会津が負けることは歴史的事実ですから、登場人物のその後が明るいとホッとしますね。
今回は女性たちの悲劇が描かれていました。
中野竹子(黒木メイサ)の“無事に城に戻ったら、八重に鉄砲を教えてもらおう”というセリフには泣けました。
視聴者にとっては、ナギナタを稽古している時点で、こうなることが見えていましたから・・・。
母親が負傷した竹子の首をはねようとしたシーンは目を逸らしましたが、結局そのまま置き去り?という感じで、よくわからないまま終わってしまいましたね。
有名(らしい)竹子の最後より、個人的には神保雪(芦名星)のシーンがより印象的でした。
芦名さんの気丈なのに儚げな雰囲気が何とも素敵(と言っていいのか)で・・・。
一時は雪を助けようとした男が彼女の意思の硬さを知り、“三途の川を渡るときには、誰それの妻と堂々と名乗れ”と自刃用の小刀を渡すシーンは良かったですね。
まったく知らない俳優さんなのですが・・・。
時代劇の良さって、このような様式美的なセリフやシーンがあるからかもしれないと、改めて思ったものです。
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城に入れなかった日向ユキ(剛力彩芽)の家族の苦難も描かれていましたが、来週の予告では無事でいたようで、ちょっとホッとしたりしています。
城内では、容保(綾野剛)に開城を進言する西郷頼母(西田敏行)がますます孤立していく感じになっています。
容保も引くに引けないし、官兵衛(中村獅童)ら若い人たちが台頭してきて、混乱の中にも世代交代のようで・・・。
大蔵が加わったことで、少しは形勢が変わるのでしょうか。
この戦い、いったいどこまで続くんだろう、と思っていますが・・・。
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NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラックⅠ [坂本龍一・中島ノブユキ]
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