「八重の桜」第29回“鶴ヶ城開城”
大河ドラマ「八重の桜」第29回“鶴ヶ城開城”
NHK総合 7月21日放送
八重(綾瀬はるか)の父・権八(松重豊)や山川大蔵(玉山鉄二)の妻・登勢(白羽ゆり)の死、とますます悲劇性が増していって・・・。
それでも、会津魂で戦う家臣たちを見て、容保(綾野剛)は降伏を決断するわけですが、こちらはそのときの状況をぼんやりして見過ごした感があります。
あれだけ沈着冷静で聡明な大蔵が、弟・健次郎(勝地涼)に切腹を迫ったりするほどに追い詰められた状況になっていたことはよくわかりましたが・・・。
何より印象的だったのは、激しい砲撃が続く前半と、降伏した後の静けさでした。
どうしてこうなってしまったのだろう、そういう思いは深いでしょうね。
今回は会津が主役のドラマですが、どんな戦いにも同じような状況が繰り返されていたのだろうと、しみじみと思ってしまいました。
八重の戦いは格好良かったですが、そういう問題ではないですよね。
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城を明け渡すときに、掃除をする二葉(市川実日子)とその娘の会話は切ないものがありました。
板垣退助(加藤雅也)が土足で入ったもののそれに気がつくという、予定調和と言っても、こういう表現にはホッとしますね。
密命を帯びて降伏嘆願に行った秋月(北村有起哉)が雑兵たちにいいようにあしらわれるシーンなど、辛いものがありましたから・・・。
“勝てば官軍”とはよく言ったものです。
容保が家臣を前に自分の罪を謝り、“皆を守る。何があっても生き延びよ”に対して、八重が“殿こそ、生き延びて”と反論しますが、こういうやりとりは実際にあったのでしょうか。
謹慎の会津藩士に交じっていた八重を夫・尚之助(長谷川博己)がわざと明らかにして、八重を残すシーンがありましたが、これも史実でしょうかね。
歴史に疎いと、こんなシーンに興味が沸きます。
尚之助のこの後も気になります。
後に結婚するという斎藤一(降谷建志)と時尾(貫地谷しほり)のツーショットのシーンもありました。
大河ドラマは歴史への、特に数々の細かなエピソードへの好奇心を呼び、勉強を促しますね。
先日、「八重の桜ツアー ただいま、東北 いわき編」を観ました。
佐川官兵衛役の中村獅童さんと西郷隆盛役の吉川晃司さん、そして語り手の草笛光子さんが出演していました。
獅童さんと吉川さんは、草笛さんと合流することは無く、男臭い二人旅でしたね。
吉川さんが、“悪役で申し訳ない。石が飛んできたらどうしようと・・・”と仮設商店街の皆さんを笑わせていました。
獅童さんが意外に無口で、吉川さんがリードする感じでしたね。
それでいて、獅童さんが小さな女の子の手を握っていたのが印象的でした。
化石の発掘体験をする二人はなかなか面白かったです。
草笛さんのフラダンスはさすがでしたね。
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