「八重の桜」第30回“再起への道”
大河ドラマ「八重の桜」第30回“再起への道”
NHK総合 7月28日放送
とにかく戦争が終わっても、その後遺症というか、今後への道はやはり厳しいですね。
観ている側は、一段落してホッとしている部分があるんですが・・・。
オープニングに新島襄(オダギリジョー)が登場して、人々の安穏を願っていますが、確かに新しい時代の始まりですが、そのために負った傷は大きいですよね。
容保(綾野剛)の助命は認められたものの、一身に責めを負って切腹をする萱野権兵衛(柳沢慎吾)のシーンを観ていると、戦いは終わっていないんだあとつくづく思います。
柳沢さん、最後に見せ場を作ってもらいましたね、とつい思ったりもしましたが・・・。
その萱野の“戦いで奪われたものは戦いで取り返す。それが見られず無念”の言葉には、何も戦いは終わっていないし、時代も変わっていないのだと思わせられました。
米沢にいる八重(綾瀬はるか)が知り合う千代(中村優子)という女性のシーン・・・
千代の複雑な立場に泣けそうになりました。
会津人としての誇りを持ちながら生きていくことの難しさ、それを抱えた人たちがたくさんいたのでしょうね。
西郷頼母(西田敏行)は、函館五稜郭の戦いにも参加していたんですね。
山川健次郎(勝地涼)が梶原平馬(池内博之)の力添えで脱走して長州藩士の書生に、という話はちょっと理解が出来ずに調べてみました。
その後教育者として活躍しているようです。
“初めてカレーライスを食べた日本人”とあって、ちょっと微笑ましかったですが・・・。
遺体 明日への十日間 [西田敏行] *出演:西田敏行×勝地涼
会津藩は、下北での斗南藩としてお家の再興を認められたようですが、前途は大変なようです。
八重は山川大蔵(玉山鉄二)の誘いを断って、それは尚之助(長谷川博己)と離れ離れになることですが、家族ともども米沢で会津に戻れる日を信じて生きていくようですが・・・。
現実に、あちこちに散らばって生活をしている福島の人たちのことが重なって、何とも辛いですね。
八重の“恨みを支えにしては、後ろを向くばかりで前へは進めない”は、明らかに萱野の最後の言葉とは違います。
新しい時代に向かって進む八重・・・。
しばらくは、八重にしても会津の人々にとっても辛い道のりかも知れませんが、確実に新しい時代に生きていく人々が見られるわけで、ドラマの後半が楽しみです。
ほとんど知らないことだらけですから・・・。
オープニングで、谷村美月さんの役名が“山本時栄”となっていて、えっ?と思ったのですが、それは来週に明らかになるようですね。
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八重の桜(1)[山本むつみ]
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NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラックⅠ [坂本龍一・中島ノブユキ]
NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック II [坂本龍一・中島ノブユキ]
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