「八重の桜」第33回“尚之助との再会”
大河ドラマ「八重の桜」第33回“尚之助との再会”
NHK総合 8月18日放送
今更ですが・・・
ここに来て初めて、八重(綾瀬はるか)が前面に出てきた感覚がしました。
岩倉具視(小堺一機)や木戸孝允(及川光博)に対して、堂々と意見を述べるシーンを観てですが・・・。
今や新時代を引っ張る二人に向かって、“あなた方にはいったいどんな新しい国の姿が見えているのですか?”ですからね。
実際にこういうシーンがあったかどうかはわかりませんが、ドラマとしてはヒロインの力強さが心地良いですね。
新しい国づくりが始まったのに、相変わらず旧藩同士の反目で政治が動く政府のシーンが、背景に回っている感じがしてきました。
やっと本筋に戻って、八重のストーリーになってきた感があります。
これまでは背景に飲み込まれていたような展開でしたから・・・それだけ大きな歴史的な転換期だったわけですが・・・。
兄・山本覚馬(西島秀俊)については、このドラマで知りました。
教育や医療まで、想像以上に新しい日本のために活躍した人なんですね。
目が不自由にもかかわらず、泰然としていて、兄妹で凄いですよね。
高嶋政宏さんが演じる槇村正直もかなりいい加減な人物に見えて、京都の近代化に力を尽くした人なんですね。
あまりに破天荒すぎて、兄妹に迷惑をかけることになってしまいましたが・・・。
そのおかげで上京できた八重が尚之助(長谷川博己)と再会できるのはドラマ上の流れですかね。
女紅場で働く八重は生き生きしていますね。
銃を持って戦っていた時は悲壮感で、後ろ向きの印象しか感じさせなかったのですが・・・。
“ドリーム”について生徒に語っていますが、この頃から始まって、何の障害も無く女性が夢を掴める今の時代まで、相当時間を要したんだなあ、とついしみじみとしてしまいました。
尚之助との再会はドラマ的にも必然ですね。
どうしても“新島八重”としての印象が強いですから、尚之助とどのように別れたのか、納得させられないと進めません。
なかなか素敵な(と言っていいのか?)別れのシーンでした。
“夫の前を歩く凛々しい妻が好きだ。夫になれたことが人生の誇り”
“あなたは新しい時を生きる人だ。行きなさい”
前に進むしかない八重、そうしてくれた尚之助・・・なかなか良かったですね。
素直に感動した後に、次回の予告編では、早くも八重と新島襄(オダギリジョー)が対面するようで、ちょっと笑ってしまいましたが・・・。
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八重の桜(1)[山本むつみ]
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NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラックⅠ [坂本龍一・中島ノブユキ]
NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック II [坂本龍一・中島ノブユキ]
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