「あまちゃん」改めて、松田龍平&薬師丸ひろ子さん
今週は、アキ(能年玲奈)の出演が決まった映画「潮騒のメモリー」のクランクインで終わりましたね。
サブタイトルの“おらたちの大逆転”って、アキが鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)とのW主演に決まったことなんでしょうか。
後は、このままスンナリいくのか?いや、クドカン(宮藤官九郎)さんだから、そうもいかないだろう、などと思いながらも、あと1ヶ月ちょっとだからまとめに入っているような気もして、少し寂しい気もしています。
肝心の大震災がどのように描かれているのかは気になりますが・・・。
NHK連続テレビ小説あまちゃん 能年玲奈 featuring天野アキ完全保存版
アキと種市(福士蒼汰)の恋愛部分は、ドラマの流れを止めている感じがしています。
本当はこちらが主流なのかもしれませんが・・・。
私が若くないせいで面白さとか共感を覚えないのかと思ったのですが、回想で出てきた若い正宗(森岡龍)が若い春子(有村架純)に訴えかけるシーンには感動しています。
それで気がついたのは、アキにしても種市にしても、自分のことだけでいっぱいいっぱいで、相手のことを考えたりしていませんよね。
特に成長しているように見えないヒロインって、キツイ言い方をすれば、周りがお膳立てして乗っかっているだけに見えるヒロインって、朝ドラの王道を歩ませられているんでしょうか。
クドカンさん、朝ドラファンで、朝ドラを知り尽くしている人らしいですものね。
福士蒼汰ファースト写真集 After Chicken Rice Go To Merlion
このドラマ、やはり春子(小泉今日子)を中心に観てしまっています。
これまでも、ガサツな感じのシーンが多くて引かされ気味だった春子ですが、彼女の母親・夏(宮本信子)への想いが描かれるシーンが好きですね。
そんなシーンの小泉さんの表情に観入ってしまっています。
今日は、目標にしていた(看病の口実にしていた)夏からの“ありがとう”を聞くことが出来たんですよね。
さりげなくて、ジーンときました。
ユイ(橋本愛)が春子に影響されて、ほとんど映像としては出てこなくても、自身も家族との間も再生していっている様子が見えます。
騒がしい北三陸の人々の中にいて、橋本さんの表情が柔らかくなっていて、これまでまったく共感出来なかったのに、今は素敵に思えています。
こうなると、やはりヒロインに共感出来ないのは痛いですね。
潮騒のメモリー(初回限定紙ジャケ仕様~アナログEP風レトロパッケージ)
先週の予告編にあった、水口(松田龍平)がアキを抱きしめるシーンは、純粋にマネージャーとしての行為だったんですね。
水口がマネージャーとして努力をして結果が出せたことで、琥珀の勉さん(塩見三省)に報告していましたし・・・。
ちょっと外された感があって苦笑いが出ました。
編集の上手い仕掛けに乗せられましたかね。
このところ、水口が種市を“いっぱんだんせ~い”と脅したり、無頼の大将(ピエール瀧)に関係ないのにキレたり、とちょっと松田さん本来のイメージが出てきていたので面白く観ていました。
正直、普通の真面目なマネージャー役というのが信じられないでいます。
映画「舟を編む」も真面目(役名も馬締)な役でしたが、辞書(言葉)の世界にどっぷり浸っていて自分の世界がある、やはりどこか人間離れした役でしたから・・・。
鈴鹿ひろ美を演じる薬師丸ひろ子さんを絶賛する記事をよく見かけますね。
アキ相手にボケてみせる可愛らしさと、大女優としての演技が素晴らしいと・・・。
特に女優としてのシーンは、まさに映画女優の演技だと書かれているので、演技のことはわからないなりに、こちらも食い入るようにして観てしまっています。
映画「Wの悲劇」(1984年)で、薬師丸さんに対する三田佳子さんの姿をダブらせている人もいました。
ちなみに、この映画のラストシーンは切なくて、でも健気で前向きな姿が薬師丸さんそのままで、大好きですね。
松田龍平さんがアキを抱きしめるシーンは、薬師丸さんと松田優作さんの映画「探偵物語」(1983年)へのオマージュのように思えます。
「探偵物語」については、当時すでに大スターの優作さんがアイドルの相手役をするなんて、という違和感がありました。
その製作記者会見で、優作さんが語った言葉(宣言!) “薬師丸ひろ子は、私がいただきます” をいまだに忘れられませんね。
大変なアイドルだった薬師丸さんの大勢のファンを堂々と敵に回し、ただのアイドル映画にはしないという覚悟が感じられたものです。
私などもどこか軽く見ていたアイドル映画でしたが、ちゃんと劇場に観に行きましたから・・・。
つい懐かしくなって、DVDを手に入れたばかりです。
最近知った、薬師丸さんは赤ちゃんだった龍平さんを抱いたことがあるというエピソードに、何とも言えず胸が熱くなったものです。
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