「八重の桜」第43回“鹿鳴館の華”
大河ドラマ「八重の桜」第43回“鹿鳴館の華”
NHK総合 10月27日放送
オープニングに、前回出てきたと思ったら、あっという間に追われてしまって、“えっ、池田成志さんの出演はこれだけ”と思った大隈重信が登場して、ちょっと笑ってしまいました。
東京専門学校(早稲田大学)を設立したわけですが、新島襄(オダギリジョー)も大学設立へと動いていて、新しい時代への歩みを感じさせるのには、何だかホッとしますね。
帰国した捨松(水原希子)の戸惑いや苦悩が描かれていますが、同じような女性差別は割と最近まであったような気がするのは、こちらの年齢のせいでしょうか。
水原さんが、明らかに空気が違う日本の現状に戸惑い悩むハイカラな(死語?)女性を、ちょっと受け口の表情で、魅力的に演じていますね。
津田梅子役が、バラエティでしか見ていない河北麻友子さんだったのは驚きました。
鹿鳴館の貴婦人大山捨松 [久野明子]
KIKO [水原希子]
山川家は、何だかんだ言ってもエリート一家なんですね。
浩(玉山鉄二)を始め、健次郎(勝地涼)や二葉(市川実日子)など、当時としてはかなり恵まれた職業についていたのにはちょっと驚きでした。
それでも、会津への想いは深いわけで・・・。
二十四の瞳 *玉山鉄二
連続ドラマW 東野圭吾 分身 DVD-BOX *勝地涼
捨松にプロポーズした大山巌(反町隆史)と、八重(綾瀬はるか)が腕相撲で争うシーンは、どうなんでしょう。
薩摩と会津とが結びつくことの難しさはあっても、捨松の想いを優先させたということでしょうか。
あれほど命を賭けて戦い、多くの犠牲が出た戦争、そのき裂がそうそう簡単に解消されるわけはないですね。
会津の人たちから漏れる言葉の端々に、深く無念な想いが感じられて、その部分になると、観ていて昔に引き戻された感覚がして、結構気が滅入ります。
今回は、母親(秋吉久美子)の“留学させたのは、会津の汚名をそそぎ、国の礎となってほしかったから・・・”が重たかったです。
“薩摩と会津も、外国へ出れば日本という国。今の日本は薩長の狭い見識で動いている”と語れる大山はかなりの人物なんですね。
不平等条約解消のため、外国との交渉に必要だから、という、ある意味かなり失礼なプロポーズですが、捨松はやりがいを感じたということもあるのでしょう。
必要とされていることは、彼女の立場では大きいことでしょうね。
実は、蔭で見染めていた、ということのようですが・・・。
東京大学で官僚を育てよ、という伊藤博文(加藤虎ノ介)に対して、それに反対する教授の健次郎ですが・・・。
ここでも“会津もん”という侮蔑の言葉が出てきました。
伊藤博文の印象(あくまで個人的に)はあっさりしていたのですが、けっこう政治家然とした人なんですね。
加藤さんの出番が多くて、ちょっと嬉しくなっていますが・・・。
今、BSで「ちりとてちん」(2007、8年)の再放送をしているようですが、懐かしく思い出しています。
「スタジオパークからこんにちは」出演のときの号泣も・・・。
来週の予告を観て驚きました。
“新島襄が亡くなる?”と思ったのですが、調べてみたらそうではないようです。
史実に詳しくないと、驚くことばかりですが、それはそれで面白いですね。
正直を言えば、日本シリーズが気になって集中できませんでした。
もちろん、地元の楽天イーグルスを応援しています。
ラジオで聴きながら、このドラマを観るという、器用なことをやっていました。
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NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック II [坂本龍一・中島ノブユキ]
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