「八重の桜」第46回“駆け落ち”
大河ドラマ「八重の桜」第46回“駆け落ち”
NHK総合 11月17日放送
今回も、サブタイトルを見る限り八重(綾瀬はるか)の影が薄いのかと思ったものですが、後半になって存在感がありました。
母・時栄(谷村美月)を追い出したと思って、激しく反発する久栄(門脇麦)ですが、あの時の八重の言動を理解するにはまだ大人になっていないということでしょうね。
賢くて読書好きで、小説家を目指す徳富健次郎(太賀)と愛し合い駆け落ち寸前まで行く流れですが、正直観ていて久栄にイラッとしてしまいました。
こちらが、もう若くないという証拠のようなものでしょうが・・・。
それにしても、あんなに真っ直ぐで頑固だった八重が、逆の立場になっているのが、つくづく年月の流れを感じさせますね。
当時の世相を考えても、小説が軟弱なもので、小説家で食べていける状況にはない、ということ。
真正面から真剣に問いかける八重に、つい若者らしく本音で答える健次郎、というシーンが印象的でした。
その健次郎がいずれ徳冨蘆花になるんですね。
八重の桜紀行で、蘆花がその後成功して穏やかに暮らしたような紹介があって、何だかホッとしたものです。
あっという間に亡くなってしまったみね(三根梓)にも驚きましたが、彼女の勉学への想いがちゃんと久栄に伝わって、立ち直っていく姿が清々しかったですね。
時代が大きく変わった時に、凛として立ち上がる女性は魅力的です。
みねの後を追うように、新島襄(オダギリジョー)の父・民治(清水紘治)が亡くなるのにも驚きました。
久栄の母親代わりとして悩む八重に、しみじみと語った親としての想いが印象的でした。
今回の八重の見せ場?に大きく力を貸したのが、ユキ(剛力彩芽)だったんですね。
再会した彼女から出た“いつも八重姉さまならどうするかと考えた”・・・。
これは、八重を完全にヒロインとしての位置に持ち上げる言葉ですよね。
どうしても八重が脇に回るエピソードが続きましたから・・・。
ユキは、本当にしばらくぶりの登場でした。
戦後、大変な苦労をしていてそのまま音信不通かなと思っていたら、北海道で幸せに暮らしていたんですね。
何だかホッとしました。
それにしても、剛力さんが大きな子供のいる役ですか、と驚いたものです。
前回の「平清盛」では武井咲さんも常盤御前役で同じような状況でしたから、これはこれで様式美のようなものとして結構受け入れられます。
考えてみれば、このドラマの放送もあと少しなんですね。
あまり先が見える感じがしないので気がつかなかったのですが・・・。
錚々たる俳優さんたちがいなくなってしまって、どうなることかという気がしないでもなかったのですが、個人的には知らない人物やエピソードがあって新鮮な気持ちがしています。
これは前回の「平清盛」も一緒ですが、人物について調べたりして、楽しみ方はいろいろですね。
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