ドラマ「時計屋の娘」沢尻エリカ&國村隼出演
昨夜のドラマ「時計屋の娘」(TBS)を観ました。
正直、沢尻エリカさんの主演と言うことで、ちょっと迷ったんですが・・・。
何しろあまりにスキャンダルの印象が強すぎて、出演作品を一度も観たことが無いのに、遠慮したい女優さんでした。
それでも、國村隼さんが出演するからには決してつまらないドラマにはなっていない気がしたものですから・・・。
驚きの連続でしたね。
最後まで驚きの状態で観ていたような気がします。
沢尻さん、とても透明感があって繊細で、これまでのイメージから別人と思ったものです。
國村さん(若き日の役:中村勘九郎)のかつての恋人(木村文乃)が、真っ直ぐでたおやかで、それでいて毅然とした人でしたが、それを受け継いだ娘という役どころ・・・。
一見図々しくなるところを真っ直ぐで瑞々しく見えて、いまどき実際にこんな若い女性がいるのだろうか、と思ってしまったほどでした。
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國村さんがケヤキを守る会の幹事に祭り上げられ、無理やりスピーチに借り出され、90年生きてきたケヤキについて訥々と語るシーン・・・
沢尻さんが、時計を修理している國村さんから何か話してくれと言われ“お母さんが嫌いだった”と語るシーン・・・
どちらも静かで、それぞれの孤独が伝わってきて、胸に来るシーンでした。
國村さんの顔に刻まれた深いシワが雄弁に物語ってもいましたし、ね。
それにしても、沢尻さんの先のシーンで、話し始める時のため息が何とも素敵で、惹き込まれてしまいましたね。
若い女優さんの、そういう演技、そういうシーンを始めて観たような気がしたものです。
時計の音が聞こえる、そんな静かな空気の中、そういう演出、そういう演技に久しぶりに魅入られました。
もう一人の重要人物が植木職人の桐谷健太さんですが、相変わらずお人好しで騒々しい役ですね。
陰の二人を動かすには必要な役ではありましたが・・・。
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石巻で被災した母親の時計を修理してもらいに、父親かもしれない國村さんに逢いに行くシーンから始まる物語でした。
最後は再び石巻のシーンで終わりますが、正直ゾッとしたシーンがありました。
あの丘は日和山だと思うのですが、二人のバックに見える景色にはビルや家が昔のままに映っていたのです。
実際にニュースで日和山が映ると、北上川とあとは更地が見えるだけです。
別の角度で撮った被災しなかった場所の光景なのか、それとも別のロケ地なのかはわかりません。
ただ、幻を観ているような、違和感があったことは確かです。
脚本:池端俊策
演出:山室大輔
出演者:沢尻エリカ 國村隼 桐谷健太 中村勘九郎 木村文乃 友近 小林稔侍
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