「八重の桜」第49回“再び戦を学ばず”
大河ドラマ「八重の桜」第49回“再び戦を学ばず”
NHK総合 12月8日放送
先週の新島襄(オダギリジョー)に続いて、山本覚馬(西島秀俊)の死が描かれた回でした。
こう続くと、観る側はキツイですが、歴史物、それもまもなく終了となれば仕方がないことですね。
会津が敗けたことからいち早く立ち直り、誰よりも前向きに進歩的な考え方で生きたように見えた覚馬でしたが・・・
“会津は雪か” “やっと帰れる”には泣かされました。
会津のことを書き残そうとしている山川浩(玉山鉄二)のために、弟・健次郎(勝地涼)が覚馬を訪ねたシーンが印象的でした。
薩長にも勤王の志はあったと広い視野を持って言う覚馬に、健次郎も八重(綾瀬はるか)も反論します。
健次郎には会津武士の一途さ、頑固さを、一方八重には兄に従ってきたものの、いまだに折り合いをつけられない想いが残っている苦悩のようなものを感じさせましたね。
間をおかず、八重と健次郎は反省をしますが・・・。
“学問をすると答えが見つかる”という覚馬の言葉に従ってきて、襄に巡り会え、ともに進んでこられたことを、素直に語れる八重でもありました。
この時点で、松平容保(綾野剛)も健在だったんですね。
孝明天皇からの御宸翰(ごしんかん)を持っていて、会津が逆賊でないことの証であるのにこれまで公開しなかった理由を明かして、山川兄弟に託すわけですが・・・。
公開しなかったのは、無益な争いがこれ以上続かないようにとの想いを持ってのことのようでした。
耐えに耐え、守り通す、このあたりが会津武士たる所以なのかなと思わせられたものです。
教育勅語に危うさを感じた覚馬が、同志社英語学校で卒業生に送った言葉も“不戦”でしたね。
“世界の良心であれ” “知恵で乗り越えろ”と・・・。
しかし、徳富蘇峰(中村蒼)ら言論人も支持して、日清戦争に突入していくようです。
八重が赤十字の精神を大山巌(反町隆史)に進言をしていますが、改めてそんな影響力のある立場になっていたことに気付かされました。
来週が最終回、どういう終わらせ方をするんでしょうね。
最終回間近ということでか、過去の登場人物が次々、それもほんの数秒程度に出てきました。
懐かしむ間もない速さでしたけど・・・。
オープニング映像の中に、福島のもう1本の“奇跡の松”を見つけて、何とも言えない気持ちになりました。
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