旬の花時計


過去記事一覧

  • 各カテゴリーページの
    最後をご覧ください。

月別・カテゴリー別バックナンバー

ブログ内検索


  • カスタム検索

参加ブログランキング

« 「軍師官兵衛」第9回“官兵衛試される” | トップページ | 「ぴったんこカン★カン」岡田将生&濱田岳さん »

映画「ポテチ」

 

「ポテチ」  公開:2012年

監督:中村義洋   
原作:伊坂幸太郎「ポテチ」 
脚本:中村義洋
音楽:斉藤和義    
撮影:相馬大輔    
キャスト:濱田岳 木村文乃 大森南朋 石田えり 中村義洋
            中林大樹 松岡茉優  阿部亮平 桜金造
            竹内結子(通行人)

 

<あらすじ>
宮城県仙台市、生まれた年も日にちも同じ2人は成長した後、ひとりはプロ野球の人気選手、もうひとりは空き巣というまったく異なる人生を歩んでいた。
ある日、空き巣稼業の今村(濱田岳)は、恋人の若葉(木村文乃)と共に、地元のプロ野球選手(阿部亮平)の家に盗みに入る。
すると部屋に女性から電話がかかってきて……。

 

例年になく厳しい寒さの中、久しぶりにレンタルしてきたDVDの1枚が「ポテチ」でした。
こんなときはハートウォーミングな作品を選んでしまいますね。
それに、こちら仙台を舞台にした作品は見逃せません。

まず68分という時間に?となったものです。
プリントミスか、と・・・。
いまどき、長編作品では珍しいですね。
でも、ゆったりとした時間が流れて、物足りなさとかはまったく感じませんでした。
小さく笑えて、温かくて、ジーンとくる作品になっていましたね。
東日本大震災後に作られたということにも、感じるものがありました。

 


フィッシュストーリー [伊坂幸太郎]  *「ポテチ」収録

 

主役は、濱田岳さん。
原作の伊坂幸太郎さん、中村監督、そして濱田さんと鉄壁のトリオですね。
濱田さん、相変わらずピュアで(空き巣でも)、人が良くて、周りに振り回される役でした。
最近、新作映画「偉大なる、しゅららぼん」のキャンペーンでよく見かけますが、小柄で、いじられキャラでいながら、どこか飄々としていて、素がわからないのが不思議な魅力になっていますね。
大河ドラマ「軍師官兵衛」では殺伐となりかねない状況の中で癒しキャラになっていますし・・・。

 


東野圭吾ドラマシリーズ“笑" [濱田岳]

 

タイトルの「ポテチ」には重要な意味があったんですね。
若葉との、コンソメと塩味を取り違えてしまったことでのやりとり、涙、“食べてみたら、おいしかった”の言葉、そして無表情に見守る黒沢(大森南朋)・・・。
何気ないシーンが後半になって、どんなに深い意味を持っていたかがわかります。

“人の気持ちがわからない”と言いながら、濱田さん演じる今村のために、無表情で何かと力を貸してくれる黒沢役の大森さん。
土曜ドラマ「ハゲタカ」(2007年・NHK)であれほどの主役を演じながら、また定位置に戻ったように脇で演じてくれている大森さんの姿勢が素敵ですね。

 


R100 [松本人志]

 

若葉役の木村文乃さん、髪をキリッと結んでいるイメージがあったので、しばらくは気がつきませんでした。
個性を主張しすぎない自然な演技で、若手の中でも気になる女優さんです。
石田えりさんが今村の母親役で、おおらかで温かくて、だから今村はあれほどに親想いなのだと理解できます。
事実が明らかになったとしても、前も後も二人の関係は変わらないのだろうなあ、と思わせます。   

 

変身インタビュアーの憂鬱

 

中村監督が本格的に演技をしているのには驚かされました。
ほんのお遊びかと思ったら、ラストのラストで良いところを持っていきましたね。
竹内結子さんがちょい役(通行人)で出演していたようですが、気がつかなかったのが残念です。
よほど気持ちよく仕事のできるチームなのだろうと想像して、こういうエピソードには和みます。

伊坂幸太郎さんはこちら仙台在住の作家で、こちらを舞台にした小説が多いのは有名ですね。
そのために、何冊か読みましたが(まだまだ積読本あり)、こちらの年齢的なものか、なかなか彼の世界に入り切れない思いがしています。
ファンタジーの中にリアルがあり、ドキッとするほどクールだったりして、若者の感性が無いと無理かな、と思ったりしていますが・・・。
映画化されると、優しくソフトなイメージになり、個人的にはすんなり入れるような気がします。
「アヒルと鴨のコインロッカー」(2007年)など、ブータンの旗とかラストシーンとか、映像で語られるシーンのほうが、いまだに忘れられないですね。 

 


首折り男のための協奏曲 [伊坂幸太郎]

 

<関連記事>
アヒルと鴨のコインロッカー  2009.3.17.
濱田岳さん、映画「ポテチ」キャンペーン  2012.2.17.



こんなサイトもあります。⇒ ロケ地「仙台」を歩く 

<近年の主な仙台ロケ映画作品>


ポテチ [濱田岳]
アヒルと鴨のコインロッカー [関めぐみ]
重力ピエロ [ 加瀬亮 ]
ゴールデンスランバー [堺雅人]

 

 

« 「軍師官兵衛」第9回“官兵衛試される” | トップページ | 「ぴったんこカン★カン」岡田将生&濱田岳さん »

作品タイトル~は行」カテゴリの記事

amazon


スポンサーリンクⅠ


楽天


スポンサーリンクⅡ



無料ブログはココログ