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土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」第1回“色男死す”

 

土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」第1回“色男死す”
                                             NHK総合  4月19日放送

 

 

浅野忠信さんが、こんなに素敵な俳優さんだとは思いませんでしたね。
何事にも動じない、自分の矜持を持って筋を通せる、大人の男・・・。
クールに見えて、静かに優しさを示せる男・・・。
私立探偵・増沢磐二役の浅野さんを、ただただ観続けていたような1時間でした。

浅野さんのこれまでの活躍を知らないわけではありませんでした。
俳優として、とても評価されている人であることも・・・。
でも、これまでは、こちらの感性に引っかかることが一度も無かったのです。
それが、一変しましたね。

ハードボイルドでクールだけど、関われば優しい、そんな演技はもちろんですが、浅野さんの顔のアップをとらえた映像の魅力が一番だったような気がします。
全体的に暗い映像の中、光と影のコントラストでとらえた映像が、浅野さんとその演じる人物をより深く見せていましたね。

こんなふうに、俳優さんの魅力から書き始めたのも珍しいです。
そこが一番インパクトがあったのでしかたがありませんが・・・。

 

珈琲時光

 

 

このドラマを楽しみにしていました。
何しろ土曜ドラマだし、出演者も錚々たるメンバーだし・・・。
シリアス系ではなく、ハードボイルド系(つまりエンターテインメント)なのが、今の自分の空気に合っているような気がしたものです。
始まって、演出が堀切園健太郎さんと知って、確信してしまいました。
同枠の「ハゲタカ」(2007年)や「外事警察」(2009年)の演出も手掛けていますからね。

レイモンド・チャンドラーの原作を読んだことはありません。
ハンフリー・ボガートの映画で、その世界を想像する程度です。
ドラマの情景は、ボギーが登場してきてもおかしくないなあ、とつい思ったりしたものですが・・・。

 

ロング・グッドバイ [レーモンド・チャンドラー]  *村上春樹 訳 

 

ドラマは、実際の地名などは出てきますが、無国籍風ですね。
これを、シリアス風に戦後の日本のどこかを舞台にして、そのままのストーリーだったら、魅力は半減しそうです。
あくまで、クールな主人公と関わる人々とを、映像と音楽(「あまちゃん」の大友良英さん)、脚本(「カーネーション」の渡辺あやさん)、衣装や小道具なども、徹底してこだわって作った洒落たドラマという感じです。
時代とはいえ、いまどきあんなに煙草をくゆらすドラマはありませんからね。
綾野剛さんの妻を演じる太田莉菜さん、歌姫役の福島リラさん(大河ドラマ「軍師官兵衛」では濱田岳さんの妻役)など、あきれるほどにムードがぴったりで、NHKって凄いなあと思わせられました。

増沢が関わることになる原田保役・綾野剛さん、絶望的なほど本人のイメージぴったり過ぎました。
前日の「あさイチ」で快活な面を見せていましたから、ちょっと救われましたが・・・。
綾野さん、浅野さんを“カッコいい”と絶賛していましたので、ますます興味が沸いたものです。

 


シャニダールの花 [綾野剛]

 

時間経過は字幕で示されていて、シーンごとはゆっくりゆったりとした感じがして、何とも気持ちが良かったです。
今回は浅野さんと綾野さんのシーンが多かったですが、それぞれの息遣いなどが感じられるほどの時間に、観ていてこちらが息を飲んだりしたものです。
こういうドラマは久しぶりですね。

これからは、本格的に遠藤憲一さん(ぴったり過ぎる強面刑事)、古田新太さん、小雪さんなどが登場するわけで、楽しみでしかたがありません。
中でも、どう見ても食えない不気味な男・原田平蔵役の柄本明さんが、すでに圧倒的な存在感を見せていて、凄みを感じさせていますけど・・・。

 

                      土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」公式サイト

 

The Long Goodbye NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」ビジュアルブック


ロング・グッドバイ(東京篇) [司城志朗]

ロング・グッドバイ

 

 

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