「軍師官兵衛」第20回“囚われの軍師”
大河ドラマ「軍師官兵衛」第20回“囚われの軍師”
NHK総合 5月18日放送
だいぶ久しぶりにこれを書いていますが、ドラマの方は相変わらず欠かさず観ていました。
漫然という感じですかね。
官兵衛(岡田准一)のことはもちろん、その他の登場人物も、まして当時の状況などにもほとんど知識が無いままに・・・。
Eテレの歴史探究番組(それも、少し柔らかめの)を観ている感覚だったかもしれません。
それが今回の内容には惹き込まれましたね。
みんながみんな、ぎりぎりの選択を迫られていて、胸が痛む展開でした。
有岡城へ向かった官兵衛の生死がわからず、父・職隆(柴田恭兵)が“官兵衛より織田の人質となった孫・松寿丸(若山耀人)を・・・”と語るシーンには泣かされました。
それを聞く光(中谷美紀)の思いにも、ですが・・・。
織田信長(江口洋介)に反旗を翻した村重(田中哲司)の妻・だし(桐谷美玲)の、結果的に官兵衛を陥れてしまった思いでの行為。
村重側でありながら、信長に信徒を人質に取られたような高山右近(生田斗真)。
松寿丸と兄弟のように育ち、まだまだ幼い後藤又兵衛が黒田家を去らなければならない運命。
あちらもこちらも、それぞれのしがらみから逃れられなくて苦悩する姿が何とも痛ましく感じられました。
それだけに、彼らがその時代を生きている、ということを感じさせもしました。
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肝心の官兵衛ですが、有岡城に幽閉されている姿、それも乱暴されて傷だらけの姿を見てもあまり同情心が沸かないのが不思議です。
あくまで個人的な感情ですが・・・。
主役ですから、ドラマ的にここで死ぬわけはないという思いがあるからでしょうか。
正直、官兵衛が他から恐れられるような優秀な軍師になっている(時々セリフで語られていたりしている)、ということがどうしても見えてこないのです。
官兵衛が才能を発揮するシーンを見逃してきたのかもしれませんが・・・。
若さで無茶をするタイプにしか見えないのは、「平清盛」(2012年)の清盛を思い出させます。
清盛も夢を語るばかりで未熟な若者時代のシーンが長かったですから、ね。
来週は、松寿丸の危機が描かれるようで、ますます厳しい展開になるようです。
史実を知っている人たちは安心して観ていられるのでしょうが、まったく詳しくないとハラハラしますね。
このあたりが、歴史的にも重要なシーンなのでしょうか。
勉強不足が逆に好奇心を掘り起こすということがあるようです。
正直、そろそろ挫折かなあ、と思っていたのですが、今回で視聴継続決定しました。
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「あさイチ」岡田准一さん 2013.1.10.
軍師官兵衛 前編 [前川洋一]
軍師官兵衛(1) [前川洋一]
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