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土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」最終回“早過ぎる”

 

土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」最終回“早過ぎる”
                                                         NHK総合  5月17日放送 

 

 

放送からだいぶ経過したので、改めて録画したものを観てみました。
やっぱり、タイトルから始まって、その洒落た映像にただただ観入ってしまいましたね。
光と影の使い方が何とも素晴らしいです。
特に、増沢磐二役浅野忠信さんの顔の陰影にくぎ付けになりますが・・・。

最終回ですが、早めに原田志津香(太田莉菜)殺害の犯人がわかるという展開でした。
これは意外でしたが、その後に更に重要な展開があるのだろうと気は抜きませんでしたが・・・。

上井戸亜以子(小雪)と原田保(綾野剛)がかつて結婚していたことがわかり、戦後再会して事件が起きたということですが・・・。
亜以子は、上井戸(古田新太)が犯人と嘘をつき、直後に真実を告白した遺書を残して自殺。
自分のために保が罪をかぶって死んでくれた、その思いで“これほどの幸せは無い”という表情でしたね。
かなり頻繁に、かつての二人の幸せだったときのシーンが流されましたから・・・。
蘭の花は、増沢が言うところの“幸せすぎる記憶”だったんですね。
増沢の事務所で、それぞれに同じ窓を眺めながら同じ感慨を持った二人のシーンが、ここにきて思い出されます。

 


酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [浅野忠信]

 

 

亜以子も保も必死に生き抜き、亜以子は罪を犯した後に幸せな死を選び、生きていた保はしがらみのままで変われない生き方をしている、ということでしょうか。
原田平蔵(柄本明)という怪物の影響のもとで・・・。
ここで初めて、戦後の話だったと実感したものです。

あの事件の夜、保は増沢に救いを求めたんですね。
人生を変えられるチャンスだったのかもしれない。
それが出来なかった保、それに応えられなかった増沢・・・。
考えれば切ないですね。
でも、他人に人生を変えてもらおうなんて甘い、そう言いたくなる感じが綾野さんから醸し出されていましたね。
二人でギムレットを飲むという格好いいシーンは観たかったですが・・・。

 


シャニダールの花 [綾野剛]

 

ワンポイントの出演かと思ってしまった高村世志乃(冨永愛)やその夫(堀部圭亮)、出版社社長(田口トモロヲ)、権田刑事(高橋努)、正虎(やべきょうすけ)+子分(レイザーラモンHG)まで登場しました。
素人のこちらが言うのも何ですが、ちゃんとオチ?をつけられる脚本家(渡辺あや)って凄いなと思ったものです。
権田刑事など、この回を成り立たせるために欠かせない重要人物でしたね。

石田えりさんなどは、事件とは全く関係が無いのに印象が強烈に残ります。
戦後の混沌とした時代に、バイタリティのある庶民の姿があり、増沢の普段の、ある種癒される生活を描いている意味でも・・・。
増沢が彼女の夫の浮気現場でとばっちりを受けても何となく楽しそうという、こちらが和むシーンになりました。

ストーリー展開を楽しむというよりも、映像や音楽、俳優の演技に魅入られたドラマでした。
思い出した頃に録画分を引っ張り出して楽しむことになりそうです。
現に、今日も早送りをしないでじっくり楽しめましたから・・・。

原作本(村上春樹訳)はいまだに読書中です。
とにかく心理面や行動の描写が細かくて、なかなか前に進みません。
声が出にくいためのリハビリ用(音読)を兼ねているので、いつ終わるともしれません。
でも完走する自信だけはありますね。

 


NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」ビジュアルブック


ロング・グッドバイ(東京篇) [司城志朗]

 

<これまでの感想>
第1回 第2回 第3回 第4回

    土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」公式サイト

 

土曜ドラマ ロング・グッドバイ オリジナル・サウンドトラック
土曜ドラマ ロング・グッドバイ オリジナル・サウンドトラック 

ロング・グッドバイ [レーモンド・チャンドラー]

ロング・グッドバイ

 

 

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