「相棒」season3・第1~3話“双頭の悪魔”<再放送>
「相棒」season3・第1話“双頭の悪魔”
「相棒」season3・第2話“双頭の悪魔Ⅱ~堕天使”
「相棒」season3・第3話“双頭の悪魔Ⅲ~悪徳の連鎖”
<テレビ朝日 2004年放送>
先週、再放送を観ました。
3日間に渡って合計4時間、ダレることなく観続けましたね。
久しぶりとは言え、何度か観ている作品なんですが・・・。
当時から小市民の事件からミステリーやオカルト的なものまでバラエティに富んだ作品があるのが特徴でしたが、特にスペシャル版の重厚さ、その凄みには圧倒されますね。
撮影に費やされる時間は同じなのでしょうが・・・。
この回は、首相官邸内の事件と言う描くのが難しいと思える内容でもありました。
伏魔殿のような中で、やっていることは庶民の犯罪と同じというのが何とも皮肉ですね。
脚本や撮影方法はもちろんなのですが、この回は演技巧者と言われる俳優さんたちに釘付けになりました。
津川雅彦さん(瀬戸内米蔵)、本田博太郎さん(朱雀官房長官)、岸部一徳さん(小野田官房長)、佐土井けん太さん(加賀谷秘書官)などなど・・・。
“役者たちの腹芸”そんな言葉が思い浮かぶほど、シーンごとに繰り広げられるやりとり、それぞれの存在感が素晴らしいです。
ベテランの俳優さんに引っ張られるようにして、まだ若かった木村佳乃さんが凄いことになっていました。
“双頭の悪魔”とは木村さん演じる衆議院議員・片山雛子のことでしょうか。
美しく無垢な天使のような表情を見せながら、秘書を自殺に追い込むような囁きをしたり、官房長官を手玉に取って自分を汚さず事件の解決に導いたり・・・。
瀬戸内に対して、“今まで犠牲になる人が美しいと思っていたけど、今は犠牲になる人より守られる方が美しいと思う”と言い切るシーンにはゾッとしました。
ここでは、これまで保護者のようだった先輩議員をも斬り捨てたことになりますね。
この後、シリーズを追うごとに肥大化して、美しく怖さを増していきますよね。
この回では、亀山(寺脇康文)が麹町東署勤務になっています。
どうしてそういう状況なっているか、覚えていないので、これからも繰り返し「相棒」の再放送を観ることになります。
すぐ、特命係に戻りますけどね。
その亀山と当時同棲中だった奥寺美和子(鈴木砂羽)が記者の鹿手袋(西村雅彦)に心変わりをしたのがこの回でした。
ファンにとっては不評だったエピソードだったことを思い出しましたけど・・・。
今は亀山と結婚をして、二人で海外にいるのかと思うと何とも感慨深いですね。
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息詰まるシーンの連続の中で、ホッとして笑えたシーンがありました。
特命係の部屋で、亀山が美和子と鹿手袋のラブラブ写真を落として、右京(水谷豊)がそれを拾います。
角田課長(中西惇)が“殺し(の写真)か?”としつこく覗くと、右京が無表情で“ある意味、窃盗かもしれません”と答えます。
“何だ、泥棒か”と課長・・・複雑な表情の亀山・・・。
後々の展開がわかるので、気持ちよく笑えるシーンではあります。
今更ながら、初期のスペシャル版は良かったなあ、とつくづく思わせられた回でした。
しばらくはseason3を楽しめそうです。
アトランダムに再放送があるため混乱しますが、初期のシーズンのものはこれからも観てしまうでしょうね。
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