「あさイチ」室井滋さん&「花子とアン」
今朝の「あさイチ」プレミアムトークのゲストは室井滋さん。
朝ドラ「花子とアン」では、はな(吉高由里子)の母親・ふじを演じています。
観たのは前半だけですが、番組を楽しく盛り上げようとしてくれていましたね。
パワーのある人だとは思っていましたが・・・。
やはりというか、話題は黒い顔のことに・・・。
かなりインパクトがありますからね。
撮影のエピソードをたくさん紹介してくれましたが、一番素敵だったのは祖父・周造役の石橋蓮司さんのことでした。
貧しい安東家では、子供たちとの別れなど哀しいことが多すぎて泣くシーンが多くなりがちです。
そのシーンで、“今と思ってはいけない。あの時代の人は我慢強い”と・・・。
我慢に我慢を重ねて、それでも出てくるものがある、という演技、ということらしいですね。
そう言えば、朝市(窪田正孝)の気持ちを確かめて戻ってきたもも(土屋太鳳)を迎えて抱きしめるシーンも、そのももを北海道へ送り出すシーンも、目に涙をためながらも微笑んでいました。
あんなに汚れた顔なのに、まるで菩薩のように優しい表情に、こちらが泣かされました。
このドラマ、貧しいシーンが描かれているのに、悲惨な感じがしないのが不思議でした。
最初は、はなが想像の世界で遊ぶからかと思ったものですが、それもそれほど描かれてきませんでしたね。
大人の俳優さんの抑えた演技のせい、演出のせいなのかもしれません。
こちらも、朝から泣き叫ぶシーンは観たくないですし・・・。
室井さんが語った石橋さんの更なるエピソードが素敵でした。
室井さんが学生時代に自主映画を制作し、石橋さんにワンシーンだけ出演してもらったとき、仲間でかき集めた5万円を差しだしたら、“要らないから、みんなで飲みなさい”と・・・。
有働さんが、“カッコいい”と叫んでいましたね。
石橋さん、昔から一癖も二癖もあるような役を演じてきていて、私も含めて一般的にはあまり良い印象は無かったと思います。
それが珍しく朝ドラ出演で、毒のようなものを消して、室井さんの手本になるような演じ方をしていますよね。
何となく感じていましたから、今回の話を知って何だか嬉しかったものです。
人の砂漠 [石橋蓮司] *共演:室井滋
↑個人的に大切にしている本(著者:沢木耕太郎)が映画化されていたことを初めて知ったところです。
誰もが気になっていたはずの、“朝市”と“あさイチ”の関係が明らかになりましたね。
役名を決めた後に気がついたという話でした。
NHKの製作側は、そこまで狙うようなあざとさは無いということでしょうか。
今更ですが、朝ドラ「花子とアン」は毎日観ています。
「純と愛」(2012、13年)のように感情移入がしにくいことも無く、「ごちそうさん」のようにずっと引っ掛かりを感じながら観ているということも無く・・・。
珍しく気持ちよく観続けてきました。
そのわりには、特に取り上げたいと思うことも無く、でしたが・・・。
仲間由紀恵さんの蓮子が登場したときは結構盛り上がったものです。
仲間さんの、ふとした時の表情に女優の凄みを感じたりもしたんですが・・・。
登場しないと物足りないと思った時期もあったのに、最近は登場すると、申し訳ないですが鬱陶しさを感じたりしています。
蓮子のモデル(柳原白蓮)の波乱の人生を知ってしまったせいかもしれません。
そう言えば、ここに来て林真理子さんの「白蓮れんれん」の増刷が重ねられているようです。
朝ドラの影響は凄いですね。
個人的に盛り下がってきたところに、もも役の土屋太鳳さんのこのところの熱演に釘付けになったりしています。
“太鳳”を“たお”と読むことを初めて知りました。
そして、今朝の室井滋さんの登場でしたから、しばらくは観ていくことになりそうです。
赤々煉恋 [土屋太鳳]
<関連記事>
朝ドラ「花子とアン」一週間経って 2014.4.5.
ドレスよりハウス [室井滋]
花子とアン(part1) [NHK出版]
連続テレビ小説 花子とアン オリジナル・サウンドトラック
« 「相棒」season3・第1~3話“双頭の悪魔”<再放送> | トップページ | 「BORDER~警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」最終話“越境” »
「テレビ雑感」カテゴリの記事
- 【闘病日記 61】それでも私はあきらめない(2023.05.10)
- 朝ドラ「あまちゃん」再々放送中(2023.04.08)
- 東日本大震災から12年(2023.03.12)
- 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わって(2022.12.19)
- お笑いが好き~サンドさんのドッキリや関根勤選手権について(2022.09.02)