朝ドラ「花子とアン」ごきげんよう&金井勇太さん
朝ドラ「花子とアン」を相変わらず観ていますが、こうして書くのは久しぶりです。
視聴率が良いようですが、個人的には特に感想も無く観続けていた、というのが正直なところでした。
それでも、先週の“ごきげんよう”の言葉についてのエピソードは良かったですね。
“明日も元気で、無事でいてください”という祈りを込めた言葉であること・・・。
ナレーションを含めて、これまでどうも馴染めなかった言葉ですが、そう知ると、日本語って素晴らしいなあと単純に感動したものです。
部長(岩松了)は、その後も相変わらずというか、より一層厭味ったらしく使っていますが・・・。
ちょっと調べてみましたが、“ごきげんよう”には、会った時、分かれる時で違う意味があると書かれた次の解釈が素敵でした。
会った時は“(会わなかった間)ご機嫌いかがでしたか? もし、あまり良くない様でも、一緒にいて、良くなりましょうね”
分かれる時は“次会う時まで、ごきげんよくありましょうね”
たまたまその後に「ラジオ深夜便」“明日へのことば”のコーナーでこの言葉を耳にしました。
本岡典子さん(ノンフィクション作家)が番組の最後に朗読した手紙の中で、です。
戦時中、海軍士官で叔父にあたる方が家族にあてた手紙ですが、“自分に出来ることは何でもするから言ってよこすように”という内容の最後に“ごきげんよう”と・・・。
それが最後の手紙になるとは思いもしなかったわけで、その言葉の重さが伝わってきました。
ドラマなんかじゃない、現実がそこにはあったわけですから・・・。
それにしても、ここのところエピソード満載で、怒涛の展開ですね。
妹のもも(土屋太鳳)が再登場したと思ったら、あっという間に結婚、出産して、夫の看病で娘を花子に託すという・・・。
今朝は、二人目が生まれていて、長女は花子の養女になっているという、あっという間の展開で驚かされました。
土屋さんの、絶望的な状況から幸せで強さも見せていくようになる表情が素敵で、見惚れていました。
調べてみたら、19歳で155センチと小柄、その堂々とした演技に驚かされます。
来年の朝ドラ「まれ」のヒロイン役とのこと、楽しみですね。
赤々煉恋 [土屋太鳳]
土屋太鳳 2015年 カレンダー
夫の益田役が金井勇太さん。
気になる若手俳優の一人です。
あまりに突然で、とんとん拍子すぎて、金井さんを知らない人は自然に受け入れにくかったのではないかと思ったものです。
個人的には、「相棒」(テレビ朝日)に2度も登場した間抜けな3人組の一人のイメージを引きずっていて、楽しかったですね。
大金を盗もうと地下トンネルを掘ったものの逆にその穴に埋められそうになったり(文字どおり、墓穴を掘る)、出所後幼馴染のIT企業家の唯一の友達として、話し相手として重役になっていたり・・・。
とんでもないほどの人の良さがにじみ出ていて、好きですね。
これで出番は終わりかと思ったら、今朝も出ていて(5年後に病気回復していて)嬉しかったです。
相棒 season 8 DVD-BOX 2 *第17話“怪しい隣人”
相棒 season 10 DVD-BOX 2 *第14話“悪友”
そう言えば、壇蜜さんも2日ほど出演していましたが、この後の出番はあるのでしょうか。
モデルの人物はかなり有名な方だったようですね。
まさかたった一度の出演だった「あまちゃん」の前髪クネ男(勝地涼)のように、インパクトを与えるだけの役回りではないでしょうね。
と、ここまでは好意的に観ていた部分を書いてみました。
以下はちょっと批判的なことを書きますので、悪しからず・・・。
時代がどんどん移り変わっているのに、ストーリー自体が上手く流れていないような違和感があります。
ここに来ても、タイトルの一方の“アン”が登場していないですし・・・。
朝ドラヒロインの定番、何もしなくても周りがお膳立てをしてくれるパターンではなく、アンのように常に想像の翼を広げて生きていく姿が描かれ続けていれば、それでも問題なかったと思いますが・・・。
それとも、アンのエピソードを裏テーマのように、あちこちに散りばめているじゃないか、ということでしょうか。
そうだとしたら、小説の内容を事細かに覚えていない私は楽しめないということかもしれません。
花子(吉高由里子)と村岡(鈴木亮平)の結婚式シーンが、希望したはずの山梨の教会から地主(カンニング竹山)の家に変わってしまっていたあたりからでしょうか。
何となく違和感が出てきたのは・・・。
こちらがナレーションか何かで説明されたのを聞きのがしたのかもしれませんが・・・。
かよ(黒木華)と郁弥(町田啓太)の想いでの勿忘草のシーンも、二度繰り返して、感動が薄れたし・・・。
義父(中原丈雄)の三年前の死をナレーションだけで済ませていたし・・・。
これには驚きました。
日本のテレビドラマ特有のあの長い長い愁嘆場は観たくありませんが、せめて倒れるシーンとか寝たきりになるシーンとか入れられなかったのでしょうか。
モデルの方は震災の時に亡くなっていたらしく、それをあそこまで生かしたからには大きな役目があったはずなのに、と誰かが嘆いていました。
そう言えば、息子が亡くなった後、時間経過はあったにしろ、醍醐(高梨臨)と兄・吉太郎(賀来賢人)との仲を取り持とうと、みんなで茶番劇をするシーンには白けてしまいました。
朝ドラらしく明るいシーンも入れなければならないということでしょうか。
下手な芝居を下手に演じなければならなかった俳優さんたちは、どんな気持ちでこのシーンを演じたんだろうと思ったりしたものです。
そのシーンからかなりの年月が経ったはずのシーンで、蓮子(仲間由紀恵)が、その後どうなったかと尋ねたのには更に驚きましたけど・・・。
最初は敵役みたいだった嘉納伝助(吉田鋼太郎)が俳優の演技力もあってか魅力的だったのに、宮本(中島歩)の魅力が伝わってこない、などと書きだすとキリが無いですね。
つい、演出家と脚本家の力関係はどうなっているのだろう、と余計なことを考えたりもしながら観ています。
放送もあと1ヶ月ちょっと・・・。
かなりのハイスピードで話が進んでいますが、登場人物たちはほとんど歳をとっているようには見えないですね。
特にシリアスにはこだわっていないからと思ったものの、今朝は珍しく不穏な時代に入っていることを感じさせるカット(子供たちの兵隊ごっこ、なぜか扇風機)を、時間稼ぎかと思えるほど繰り返し挿入していて、違和感がありました。
省略するところと丁寧に描くところが違う気がするのは、こちらの好みの問題なのかもしれませんが・・・。
何だかんだ文句を言いながら、最後まで観続けると思います。
連続テレビ小説 花子とアン 完全版 DVD BOX 1 [吉高由里子]
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