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NHK「ドキュメント72時間“大病院の小さなコンビニ”」

 

 

「ドキュメント72時間 “大病院の小さなコンビニ”」   
                                              NHK総合 9月26日再放送

 

「ドキュメント72時間」は心惹かれる番組です。   
たまたま、釣り堀を舞台にした回を観る機会があって、それからですが・・・。    
ただ、いまだに放送時間がよくわかりません。    
そこに集まる人たちのそれぞれの生活、それぞれに語る想いが淡々と映されていて、声高ではないからこそしみじみとこちらに伝わるものがあります。    
どんなに舞台が変わっても、たまたまそこにいる人たち、名も無い人たちの一人一人の人生のある時間・・・。    
それぞれに連綿と続くはずの時間のほんの一瞬が切り取られています。    
   
今回の舞台は、病院(千葉県鴨川・亀田総合病院)の中にあるコンビニ。    
毎日3000人もの人が働いている大きな病院です。   
 
   
1日目・・・    
入院用の服を数日の間に5,6着も買ってしまったという乳がんの中年女性。    
つい気晴らしに寄ってしまう、と・・・。    
   
昼はカップラーメン、夜はせめて栄養を考えてカップうどんを、と言う若い医師。    
朝昼晩分の食料を買い込む集中治療室勤務の医師は、3日も帰宅していない。    
ひたすらぼんやりと歩き回り、スナックひとつを買った医師。    
   
コンビニの外でおでんとおにぎりを掻き込む年配の男性は、89歳の母親に付き添っていて、昼ご飯なのか夜ご飯なのかわからないと言う。    

 

2日目・・・   
早朝、白血病のために早めに買い物を、と言う中年の女性。    
毎朝新聞を買いに来るという大腸がんの男性は、夜眠れない、なぜこんなことにという思いもある、と語る。    
   
ドリンクの一気飲みをしている産婦人科の女医は、当直明けで続けて日勤と言う。    
インタビューに、笑顔で“楽しいですよ”と・・・。    
なり手が少ないのでは?には、“こうなって(独身)も良ければなってください”    
なぜ?という問いには、“おめでとうと言えるのはこの科だけですから”と・・・。    
   
車椅子の妻に服を選んでいる夫は、元教師同士。    
妻“やれやれと思ったらご褒美はこの状態(皮膚がん)・・・。でも、まあ幸せです。この程度のことで済むならね。もう命はいつでもいいわよ”    
夫“一人で逝っちゃうとね。一人暮らしだとね。外食する気にもなれない。今、一人で作って一人で食べている”    
妻“だから、そのためだけに、早く帰りたい”    
終始穏やかな笑顔の二人、夫は妻の車椅子を押して帰っていく。 
   
夜11時、帰宅途中の産婦人科の女医が再び現れ、水だけを購入。    
医師となって4年、不眠気味でうなされることもあると言う。    
“仕事は辛い。扱っているものが重すぎて、4回くらい泣いた。赤ちゃんに苦しい思いをさせてしまった、とか”    
朝とは違う表情で帰っていく後ろ姿・・・。 

弁当を購入した救命救急の研修医の部屋まで密着。   
合格して2年、憧れていたけれど、と語る。    
なぜ医師に?に“難しい。忙しくて、考えなくなった。難しいですね”と・・・。    
椅子を並べて仮眠をとる時にも、脇にはケータイと聴診器。    
椅子から落ちない?には、“落ちる前に電話がかかってくるんじゃないですか” 
   
   
3日目・・・    
慌ただしく雑誌を物色する女性。    
ご主人が本日手術、普段のように気持ちを穏やかにしたいから、と・・・。    
   
本日退院の男性におめでとうございますとスタッフが声をかける。    
有難うと返しながら、実は大腸がんが肝臓に転移していて手術が出来ない、と・・・。    
離婚をしていて一人暮らし、迎えは近所の女性一人。    
おにぎりを購入した男性に、“すみません。有難うございました”以外に何も言えずに車を見送る番組スタッフ。
    
   
ラストは・・・    
4日前に出産した女性。    
名前には「環」という字を使いたいと語る。    
大事な家族が亡くなったりして、それでも命が巡っているという思いがあって、感謝しなければいけないなと・・・。    
   
   
患者、そして家族の思い、医師の仕事の過酷さ・・・。    
私自身が長いこと病院とは縁が切れない状況なので、身につまされる思いで観てしまいました。

 

<追記>2020.4.19.
夕べ、この番組の再放送がありました。
終了後、6年ぶり(4月1日)に病院を再訪問した映像を追加して紹介しています。
この病院は、1月に武漢からチャーター機で帰国した人たちがホテルに滞在した際に、24時間体制でサポートをしていました。

印象的だった産婦人科の女医さんは、ほかの病院に移っていました。
あの後、多くの人から手紙をもらい、中には産婦人科医になるというものもあったようです。
当時、彼女は医師として2年目。
あの時の映像を改めて観ると、本当に悩みながら日々精一杯の仕事にあたっていたのだということがわかりましたね。

その後、当時の映像にチラッと映っていた白衣の男性(医師?)と結婚し、3か月前には男の子に恵まれたようです。
自分が経験したことで、より理解のできる仕事ができると語っていました。

再放送が終わった後に映像が出てきましたから、観逃した方もいるのではないでしょうか。

 

<関連記事>
【闘病日記 36】NHK「ドキュメント72時間 大病院のコンビニ“それぞれに生きる”」
 2021.4.9.

       NHK「ドキュメント72時間」公式サイト

 

 


石巻赤十字病院、気仙沼市立病院、東北大学病院が救った命

 

 

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