「花燃ゆ」第5回“志の果て”
大河ドラマ「花燃ゆ」第5回“志の果て”
NHK総合 2月1日放送
第1回で惹き込まれて、後はここまで淡々と観ていたものですが・・・
昨夜は泣けました。
寅次郎(伊勢谷友介)とともに密航をしたことで投獄された金子重輔(泉澤祐希)。
身分の違いで違う獄に入れられ、病に倒れてもなお、寅次郎との志を願う重輔と、その母(麻生祐未)。
受難の杉家の人々。
そして、すべてを見つめ続ける文(井上真央)。
ひとりひとりの想いが胸を突き、切なくて、しかたがありませんでした。
麻生さんは好きな女優さんですが、母としての想いが溢れて、素敵な存在感がありましたね。
これまで、なぜ無名の女性を主人公にしてしまったのか、という批判が見受けられ、私も同感でした。
今回、こういう風に持っていくのか、と納得させられた気がします。
井上真央さんを選んだわけも・・・。
重輔の死に、獄中の寅次郎に必死に問いかけ、批判もする文のシーンには釘付けになったものです。
真央さん、伊勢谷さんと対等に演技をしていましたよね。
尊敬する兄に思わず意見をしてしまった文を待ち、優しく抱きしめる母(檀ふみ)のシーンは、彼女の救いになり、良かったですね。
このあたりはホームドラマと歌った部分なのでしょうが、別にそう言わなくても、ドラマとして普遍的な愛情が描かれていて素敵でした。
視聴率が思わしくないらしいですが、ホームドラマだとか、イケメン大河だとか、言い過ぎて、観る側に先入観を持たせ過ぎだったのではないでしょうか。
観ていると、歴史が苦手な私にも、この激動の時代の空気感がとても良く伝わってきていますが・・・。
今回から、桂小五郎役の東山紀之さんや西郷吉之助役の宅間孝行さんも登場してきて、楽しみになりました。
それにしても、次回は獄中の女性・高須久子(井川遥)がメインの話らしいですが、まったく知らない人物なので興味深いですね。
最後に、正直に言えば、今回の話はイスラム国の人質になった方を重ねて観てしまっていました。
世の中を変えようとする志があっても、本人も周囲も傷つくということ、そうしたことの積み重ね、繰り返しで今の世があるということ・・・。
今、重たい事実を突き付けられていますね。
<これまでの感想>
第1回
吉田松陰とその妹文の生涯 [不破俊輔]
花燃ゆ(1) [大島里美]
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