朝ドラ「まれ」2週間過ぎて
NHK朝ドラ「まれ」が始まって、すでに2週間が経ちましたね。
毎朝、楽しんではいるんですが、あまり印象が残らないままに過ごしてきました。
始まる前は、地域的には「ちりとてちん」(2007、8年)のようなドラマになるのか、と思ったものです。
始まってみれば、「あまちゃん」(2013年)を踏襲しているような気がしないでもないですね。
希(土屋太鳳)の両親を演じる大泉洋さんも常盤貴子さんも、“らしい”と言えば“らしく”、そのままのイメージです。
しっくりいくと言えばそうなんですが、正直あまり新鮮味を感じないのですが・・・。
過去に同じようなタイプの役を演じていたのでしょうか。
既視感がありますね。
主演の太鳳さん、頑張っていますが、しっかりしすぎて、もう少し上の年代の人が演じている感じがしてしまいます。
「あまちゃん」の能年玲奈さんの、演技以前に見えるピュアさって凄かったんだなあと、今更ながら感じています。
周囲の人たちも、大勢の個性的で芸達者な俳優さんが揃っているのに、あまり個性を感じないですね。
個性が発揮されるのは、これからでしょうか。
ひとりひとりの個性が際立っていた「あまちゃん」と比べる方が酷なのでしょうが・・・。
その中で、さすがの存在感を見せるのが田中泯さんですね。
黙って立っているだけで、観る側に伝わってくるものがあります。
顔の皺の一本一本にも・・・。
NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」(2007年)でも、あれだけ大勢の芸達者な俳優さんたちが、熱の篭った演技合戦をしている中で、黙々と働く背中、訥々とした口調に圧倒的な存在感を見せていました。
朝ドラとはいえ、希たちの誕生祝のシーンで、一緒になって拍手をしたりしている姿はちょっと残念でしたね。
あくまで頑固で、孤高の人であってほしいですから・・・。
その妻役の田中裕子さんも素敵ですね。
冷たく突き放しているように見えて、どこかユーモアがあって、ちょっと実年齢より上の役なのでしょうが、演技が楽しそうです。
今朝は、常盤さんが希に夢なんか見るなと言い放つけれども、その本音の部分をちゃんと気がついているというシーンがあって、いい役ですね。
バレバレのセリフだった(観ている側にもわかりましたけど)常盤さんも良かったです。
輪島塗の塗師屋役で中村敦夫さんが出演していて、感慨深いです。
何といっても「木枯し紋次郎」(1972年・フジテレビ系)ですから・・・。
その後、社会的政治的な活動や作家活動をしたりしていた印象が強かったのですが、また戻ってきた感じがしましたね。
すっかり穏やかなおじいさん(失礼!)で、なんともホッとした気分で見ていたりします。
木枯し紋次郎 DVD-BOX 1
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ついつい、「ちりとてちん」や「あまちゃん」と比べて観てしまっています。
両方とも大好きな作品でしたから、どうしても辛い感想になりました。
でも、楽しんで観続けていくと思います。
来週は、話がだいぶ進んで、小日向文世さんが出てくるようですね。
楽しみです。
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NHK連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック
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