朝ドラ「まれ」と小日向文世さん
朝ドラ「まれ」に小日向文世さんが本格的に登場しましたね。
このドラマ、ちょっとご無沙汰していたのですが、小日向さんが出てきたということで観てみました。
小日向さん、どんな役でもこなす俳優さんで、それが楽しみでもあったのですが・・・。
今回はどうなんでしょうね。
職人気質のパティシエとしても、変人ぶりが極端すぎて・・・。
これが、ヒロイン・まれ(土屋太鳳)の影響で変わっていったりする朝ドラ的展開になるのか、それとも、実はそこには深い事情がある、とかでしょうか。
小日向さんと言えば、あまりにも衝撃的過ぎた「相棒 season4」(第4話“密やかな連続殺人”&第5話“悪魔の囁き”)での役を思い出します。
普通では、とても理解不能な殺人鬼なのに、人間的な弱さも垣間見せて、つい惹き込まれて観入ったものでした。
長い歴史がある「相棒」からはたくさんの傑作が生まれていますが、シリーズ史に残るものになっているのではないでしょうか。
もうひとつ、個人的に今後も絶対忘れることは無いだろう、役とセリフがあります。
「でも、確かなことがひとつだけある。
それは、君が今、生きているということ。今、生きていることに間違いはない」
草なぎ剛さん主演の「僕の生きる道」(2003年・フジテレビ系)の序盤で、医師役の小日向さんのセリフです。
余命1年を宣告された草なぎさん演じる高校教師は、“真面目に生きているのに不公平だ。何かの間違いではないのか”と、取り乱し、すがるように訴えます。
そんな彼に、穏やかに、真っ直ぐに、対峙して答えた言葉でした。
体調が悪くて、不安に襲われたときなどに思い出す言葉です。
これからますます思い出すことになりそうな気がしますね。
*以上、 「あさイチ」プレミアムトークの小日向文世さん よりコピー
今週からは柳楽優弥さんが登場しています。
何となく、居心地が悪そうに感じるのは、こちらの考えすぎでしょうか。
「まれ」は「あまちゃん」(2013年)のパターンを踏んでいますね。
ストーリー展開もですが、時折ギャグを入れたり・・・。
それでもかまわないのですが、「まれ」なりの面白さとか感動とかあればいいのですが、個人的にはそれが感じられません。
どうしても、比べてしまうからでしょうか。
15分の中に横浜と能登を描くのも「あまちゃん」と一緒ですね。
ただただ出演者を詰め込めばいいのかなあ、などと引き気味で観てしまっています。
田中泯さんも田中裕子さんも、その他大勢の一人になってしまいましたね。
「あまちゃん」の場合は、一人一人のキャラがはっきりしていて、楽しくて、誰一人要らない人はいませんでしたよね。
やはり、比べてしまいます。
それにしても、まれの言動がいちいちうるさく感じてしまうのは、こちらの感性が鈍くなってしまったということでしょうか。
決定的だったのは、思いがけず小日向さんに再会したシーンでした。
驚いたとはいえ、目上の人に真正面から指をさすという行動に嫌な感じがしたものです。
同じようでいて、脚本や演出が違うと、こうも感覚が違うドラマになるんですね。
と、言うわけで、続けて観ていくかどうかはわからないですね。
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