「団塊スタイル」“脳力”アップ大作戦
先週、「団塊スタイル」(NHKEテレ)を何となく観ていたら、印象に残ったシーンがあって、きょうの再放送を改めて観てみました。
“脳力”アップ大作戦がテーマでしたが・・・。
印象に残っていたのは、ほとんど家具の無いアパートの一室で本を読んでいた男性でした。
番組では、囲碁の仲間チームと一人暮らしのチームが、記憶力に関するテストに挑戦しています。
そのうちの一人が、高齢者専用アパートに住むHさん(66歳)。
Hさん、競馬で借金をし、人生を狂わせてしまいました。
結婚をする機会も無く、借金を清算し、年金暮らしとなり、着の身着のままの状態で現在のアパートに入居したばかり。
フローリングの床にはポットとテーブルのみ。
そのテーブルの上で、図書館から借りた「坂の上の雲」(司馬遼太郎)を読んでいます。
今になって、読書に目覚めたらしい。
人生観が変わるほどの思いがあって、食事を忘れて読みふけってしまう、と笑います。
60代にして、見つかった世界・・・
何ともうらやましい、ため息が出るほどに、そう思えた光景でしたね。
自分にも、新しい世界が開ける、広がる、そんな思いをしたことがかつてあったに違いないし(おそらく子供の頃には)、これからだってあるかもしれないのに・・・。
早い遅いではないですね。と言うか、遅いほうが幸せかもしれませんね。
番組では、目や耳での記憶力や集中力のテストがありました。
集中力で1位になったのが、一人暮らしの女性、81歳。
車を運転しているし、新聞を毎日3時間かけて読んでいるとのこと。
オープニングでは、吉沢久子さん(97歳・生活評論家)の生活が紹介されています。
一人暮らし30年、家事をすべて自分でこなしています。
彼女の脳の画像が紹介されましたが、素人目で見ても91歳より96歳のときのほうがしっかり成長しているのがわかりました。
“脳は経験でしか成長しない”という加藤俊徳医学博士の言葉が印象的でした。
歳をとると知っていることが多くなり、それが慣れとなり、考えなくなることで成長できなくなる、とも・・・。
新しい習慣を見つけて、脳を使い、脳力の伸びしろを作ろう、とのことでした。
認知症対策にも利用されているという、臨床美術教室も紹介されています。
りんごの絵を描くのに、まず触ったり、匂いを嗅いだり、食べてみたり・・・
その上で、輪郭ではなく、中身から描いていきます。
絵が苦手な私でも描けるかもしれないと思えるほどに、皆さん、上手な絵を描いていました。
ちなみに、テストのひとつに、長文を聴いて同じ内容を話すというものがありました。
私はまったく記憶に残らず、当然話すことができないという状況になり、少なからずショックを受けましたね。
どうりで、ブログ記事を書くときには録画を観直さないと書けないわけです。
こつこつやるしかないようです。
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