NHKドラマ10「美女と男子」最終回
ドラマ「美女と男子」(NHK総合)が終わりました。
全20回ということで、完走できるかなと不安があったのに、まったくストレスなく、気楽に楽しめましたね。
見事なまでに登場人物ひとりひとりが幸せな終わり方で・・・。
敵役ともなっていたような斑目(草刈正雄)や大門(東幹久)までにも、気持ちの良い終わらせ方をさせていました。
最初は強気でイヤミな女だった沢渡(仲間由紀恵)と、やる気のない若者だった向坂(町田啓太)がともに成長していく物語を気持ちよく見せてもらいました。
ふと気がついたんですが、向坂は俳優になる前には絵を描いていたという設定は、生かされましたっけ?
沢渡の離婚や、向坂の父親・斑目との確執などがありながら、二人三脚でレッドカーペットを歩く夢を追い、徐々に近づいていく二人。
というか、最後のぎりぎりまで沢渡は自分の気持ちに気がつかなかったようですが・・・。
個人的に残念だったのは・・・
このドラマの一番の見せ場だったのが、ラストへ向けてのシーンだったはずです。
映画祭での向坂のスピーチでの告白から始まって、空港でのキスシーン、そして仲間との脱走シーンへ・・・。
最高に盛り上がるシーンなのに、何ともシーンごとのつながり、そのテンポが遅く、モタモタした流れに感じてしまったのは私だけでしょうか。
そのせいか、キスシーンも見ていて気恥ずかしかったのは、こちらの年代のせいでしょうか。
せっかくその前に周囲のすべてのエピソードを終わらせていて、あとは二人のことだけだったわけですから、畳み掛けて駆け抜けるようなシーンの連続でも良かったのではないかと・・・。
これまでのゆったりとしたテンポ、ペースを最後まで崩さず楽しませてくれた、という考え方もできるのかもしれませんが・・・。
それにしても、ラストにこれまでのオープニング映像(全員での歌唱・演奏シーン)があったら盛り上がれたかもしれませんね。
粋だったのは、中里麗子(真野響子)と並木(森本レオ)のシーンでした。
“あなたのせいで現世は一生独身よ”
こちらは男性のほうが鈍いんですね。
他のエピソードに埋もれることなく、静かに続いていた大人のラブストーリーが素敵でした。
やはり印象的だったのは、石田役の前川泰之さんでしたね。
俳優として初めて観たので新鮮でした。
沢渡にイチからマネージャー業を教え、ライバル、上司、そして部下としてサポート、最後は見届けて独立、と立場は変わっても、いつもできる大人で格好良かったです。
去り際も見事でした。
儲け役でしたね。
前川さんには、なぜか「相棒」の犯人役で出演して欲しいと思ったものです。
“沈黙のカナリア”(season7・第3話)で公設秘書役を演じた眞島秀和さんを思い出したからかもしれません。
「相棒」は、犯人役が主役になり得るドラマですから・・・。
俺のダンディズム DVD-BOX *出演:前川泰之
途中から田中幸子役で蔵下穂波さんが出演したことも嬉しかったですね。
朝ドラ「あまちゃん」(2013年)以来初めてですから・・・。
向坂の演技の成功を引き出すことになる重要なシーンに参加して、ただの地方色の強い女優ではないという実力を見た感じがしました。
テレビや映画の裏側も描かれていて、興味深かったですが、あくまで大人のファンタジー物語として気楽に見せてもらえて、とても楽しかったです。
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