「相棒season14」初回2時間スペシャル第1話“フランケンシュタインの告白”

 

「相棒season14」初回2時間スペシャル第1話“フランケンシュタインの告白”    
                                                                テレビ朝日  10月14日放送 

 

いよいよ始まって、どきどきしながら観始めましたね。   
何しろ、このところのシリーズでは熱が下がり気味でしたから･･･。    
甲斐が3代目相棒になってからの作品はあまり記憶がありません。    
“アリス”（season11・第11話）が印象に残っているくらいです。    
ほとんど杉下右京（水谷豊）ひとりが活躍したような回でしたね。    
私の中の「相棒」は、神戸（及川光博）のシリーズで終わったようなものでした。    
   
ですから、昨日の「相棒」は嬉しかったですね。    
やはり対等に渡り合える、大人な相棒が好きです。    
冠城亘役での反町隆史さん、想像以上、期待以上に良かったですね。    
頭脳明晰で、かといって堅物というわけでもないらしく、何より堂々としているのが魅力的でした。    
   
反町さん、これまでは演技のことも含めてマイナスイメージで噂されることが多かったように記憶しています。    
それを信じていたわけではありませんが、今年「限界集落株式会社」（NHK）を観て、意外に思ったものです。    
土を耕す地味な役を自然なかたちで演じていました。    
その上での、このかっこいい役ですからね。    
良い歳のとり方をして、幅の広い演技ができる大人の俳優さんになっていたんだなあ、と特にファンというわけではないのに嬉しくなりました。         
   

 

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ストーリーのほうは、例によっての輿水泰弘さんの脚本による、何とも後味の悪さが残る内容でした。
刑務所の内部を描いたものは「相棒」には多いですね。
観るたびに重たい気持ちになります。
犯罪を描くのが基本ですから、気持ちの良いものなどありはしないのですが・・・。    

困ったのは、個人的な感覚なのでしょうが、受刑者側も刑務官側も顔が判別しにくかったことです。    
知らない俳優さんばかりだったということもありますが･･･。    
顔を見極めようとしていると、ストーリーを追うのに遅れるという、何とも情けない状況になってしまいました。    
   
事件の元の元は、大和田獏さんが演じた住職が起こした、ということになるわけですね。   
最後の最後に、という「相棒」らしい展開ですが、誰かがその部分は要らなかったのではないかと書いていました。    
そこまで翻弄されてしまった私もつい同感したくなりました。    
   
刑務官の世界も受刑者の世界も、単純に善悪では語れない、相変わらずの「相棒」の世界でしたね。    
重たくて仕方なかったのですが、反町さんの冠城によって、最後まで観ることができました。    
それにしても、“冠城”の文字がストレートに出てきたのには驚かされました。    
これで、相棒の名前の文字数が減っていくという伝説は消えたんですね。    
初代“かめやまかおる”と同じ7文字で、初心に帰ったということでしょうか。    
来週からも楽しめそうです。 
   

 

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