大河ドラマ「真田丸」第11回“祝言”
大河ドラマ「真田丸」第11回“祝言”
NHK総合 3月20日放送
今週の前半は、ほとんど緩い、笑えるシーンもあったので、後半の室賀(西村雅彦)殺害へのシーンには驚きました。
こういう顛末になるということは、事前に浅い知識としてあったことはあったのですが・・・。
この時代、武田勝頼(平岳大)にしろ、春日信達(前川泰之)にしろ、良い人はすぐにも亡くなってしまうんだなあ、などと思ったものですが、そういう人をドラマには印象深く意図的に登場させているのかもしれませんけど・・・。
信幸(大泉洋)が父・昌幸(草刈正雄)に、急に室賀に対する質問を振られ、慌てて良い肌つやを保つ秘訣(?笑)を聞いたときには、最後の “黙れ!小童” が聞けるのかと思いました。
おそらく、脚本の三谷さん、みんなの期待に対して、あえて外しにかかったんだろうなあ、と思ったものです。
ネット上で、人気だったんですよね。
信繁(堺雅人)と梅(黒木華)の祝言が決まって、さすがにきり(長澤まさみ)が気の毒になりました。
明るく祝福しながら、陰で泣いていて、それを信幸がスルーするシーンがあって、気の毒やら笑えるやら・・・。
いつの時代も若い人たちが集まると、どこか思慮が浅いし、楽しそうだし、生真面目な信幸さえそうだし、観ていて逆にホッともします。
きりは、祝言の席からいたたまれず離れたことで、父親・高梨内記(中原丈雄)も加わった室賀殺害現場に立ち会ってしまうことになります。
お互いの殺害を画策せざるを得ない、大人同士の緊迫した話し合いのそばで、暢気に感傷的になっているシーンは、緊張と緩和そのものでした。
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驚きのあまり、室賀殺害のことを祝言の席に知らせてしまうのは、やはりきりらしいです。
梅も大人しげに見えて、結構物事をはっきり言ってしまうタイプで、みんな現代的ですね。
信繁も、父親の考えに気がつかなかったと悔しがっている自分がいて、梅に対する配慮が出来なかったと悩んだり・・・。
みんな、まだまだ未熟なんだと思わせました。
まだ十代でしたっけ?
その中で、信幸は嫡男として父親の無茶振りに従ったり、室賀の殺害に加わったり、その上悩める弟を力づけたり、と一番大変な立場にいることを改めて感じさせましたね。
大泉さん、いい仕事をしていますよね。
いつも、なぜかコメディ部分要員のような、信幸の病弱な妻・こう(長野里美)ですが、今回は必死に夫や真田家の力になりたいと振舞っている姿に感動したものです。
いずれ小松姫(吉田羊)が信幸の正室になるんですよね。
興味が沸いて、こうのことを調べてみたら・・・(歴史的事実でもネタバレになりますか?)
跡継ぎを産んでいるのに、側室に降格とか、知らなければよかったかもしれません。
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