「スペシャリスト」第9話
最終回の直前の回が一番面白いと言われますね。
このドラマはどうなんでしょう。
とりあえず、前回のような凄惨な殺し合いがなかっただけにホッとしました。
佐神(上川隆也)に会いに行く宅間(草なぎ剛)を、姉小路(南果歩)が止めるシーンがありました。
宅間が冤罪で刑務所に入っていたときの心情を初めて語って、とても良いシーンでしたね。
当時は、泣いて怒ったこと。
“安心して泣くよ。犯人を見つけて片づけたら、涙が枯れるまで泣いてやる”
このところゲーム的な展開で、殺伐としたシーンが多かったですから、よけいに胸を打つシーンでした。
このシーンの草なぎさんの表情、そしてそれを見送る南さんの表情、良かったですね。
こんな風に人の情が描かれると、観ているこちらも人心地がします。
ゲーム的展開に徹するドラマもいいかもしれませんが、緩急がある、情が入る、そんなドラマじゃないと年配者はなかなか楽しめないのです。
佐神とのシーンは長かったですね。
ほとんど佐神が知っている事件の裏側が説明されていくシーンとなっていて、これが上川さんで無かったら、あの背景が無かったら、退屈していたかもしれません。
あの白い背景の近未来的?なオブジェなどは面白かったですね。
佐神も白い衣装で、上川さんが楽しく遊んでいるように見えたものです。
彼が事件の首謀者で無いとすれば、いつかまた宅間と対決することがあるのかも・・・。
となれば、続編もあるかもしれないと、ちょっと期待してみました。
真里亜の父(羽場裕一)が生きていたし、小池(山本裕典)まで入れ替わっていたし、と目まぐるしい展開で、なかなか事件の着地点が見えません。
内容はかなり明らかになってはいるんですが・・・。
吹越満さん(滝藤)がとうとう最終回まで出てこないので、怪しいですよね。
というか、怪しい人が多すぎます。
松平健さんが出てくるし、ずっと出ている野方(和田正人)も怪しいといえば怪しいですし・・・。
ラストは、衝撃的でした。
やはり「BORDER」(2014年・テレビ朝日系)を思い出してしまいます。
宅間がとうとうダークサイドに落ちてしまったか?という感じですか。
姉小路の手からあのコイン(善悪の境界を象徴)が落ちるという表現までありましたからね。
でも、宅間は小池が落ちるのを止めようとしているようにも見えるんですよね。
話し合っている最中に、小池がガムを噛むというシーンもありました。
それにも意味があるかもしれませんし・・・。
来週の予告を読んだら、宅間が激しい動きを見せ、怒涛の展開になりそうですね。
楽しみです。
<これまでの感想>
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
ドラマスペシャル
「スペシャリスト2&3」 ダブルパック
[草ナギ剛]
37歳で医者になった僕 〜研修医純情物語〜 DVD BOX
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