大河ドラマ「真田丸」第15回“秀吉”
大河ドラマ「真田丸」第15回“秀吉”
NHK総合 4月17日放送
今回の主役は、サブタイトルどおり、小日向文世さんの秀吉でした。
ニコニコしながら怖さが見え隠れする小日向さん、圧倒的な存在感でしたね。
これまではあまり魅力を感じることがなかった人物なのに、今回はその一挙手一投足に見入ってしまったものです。
さすがの真田昌幸(草刈正雄)も出番が少なかったですね。
秀吉の上洛要請を先延ばしにして、信繁(堺雅人)の知らせを待っている段階です。
相変わらずの信繁びいきで、信幸(大泉洋)を落ち込ませていましたが・・・。
昌幸は、兄弟への扱いの差を指摘する薫(高畑淳子)に本音を語っていました。
信幸の性格をよくわかっていて、乱世が終わったときこそ信幸の出番であると・・・。
その父の思いに、信幸がこう(長野里美)と荒れた庭を直しているシーンが重なって、印象的でした。
それにしても、昌幸と薫のシーンは何とも良い雰囲気でした。
信幸が活躍できる時代が来ることを願っている薫・・・。
これまでの自己中な感じと違って、しっとりとして穏やかになっていて、ちょっと笑えました。
実戦も心理戦も続く中に、ほんのひとときの穏やかな時間を感じさせるシーンでした。
信繁は秀吉に気に入られて、振り回されていますが、父の言いつけどおりにちゃんと見ている感じもしますね。
というか、好奇心いっぱいの青年らしく興味津々ということでしょうか。
一方で、景勝(遠藤憲一)の悩みは深くなるようで・・・。
この後、秀吉の命令どおり真田を裏切ることになるのでしょうか。
当時、神経衰弱のような遊びがあったんだ、とか、茶室の入り口はにじり口ではないんだとか、けっこう面白い映像があって楽しかったですね。
信繁が両腕を脇につけて手を前に出したままだったのは、茶室が狭いということなのか、緊張したままだったということか、不思議な感覚が残りました。
そう言えば、佐助(藤井隆)が出浦昌相(寺島進)に弟子入りをして、忍術を見せましたね。
真田と言えば、そのあたりを期待されているのかな、と思ってしまいました。
真田十勇士は出ないので、サービスで、という感じで・・・。
信繁が大谷吉継(片岡愛之助)と初対面。
いずれ、彼の娘が信繁の正室に、というナレーションが入りました。
“それはまた先の話である” には、“それはまた別の話” を連想したのは、私だけではないと思いますね。
三谷幸喜さんの「王様のレストラン」(1995年・フジテレビ系)のナレーション(森本レオ)で、懐かしかったです。
思いがけず、秀吉の母親役で山田昌さんの健在な姿を見られて嬉しかったです。
秀吉を囲む一族の姿は、ナレーションのとおり、何とも和やかなだけに、移り行く時代の中のほんのひとときのことだったのが何とも切ないですね。
それにしても、やはり小日向さんは素晴らしかったです。
先日、「重版出来!」(TBS系)で、大御所の漫画家の役を演じていました。
珍しくこれまで見たことがない猫背姿で(それが物語の重要な鍵になる)、最後まで見入ってしまいましたね。
小日向さんの秀吉、ますます楽しみです。
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