大河ドラマ「真田丸」第16回“表裏”
大河ドラマ「真田丸」第16回“表裏”
NHK総合 4月24日放送
大坂編は、真田昌幸(草刈正雄)が中心だった信濃編とは又違った面白さがありますね。
秀吉(小日向文世)が、寧(鈴木京香)と茶々(竹内結子)との間で上手く立ち回る姿に笑わせられますが、さすがに天下を取った人物らしさを見せています。
人当たりがよく、人使いが上手く、そして動きも精力的ですし、ね。
茶々が本当に空気が読めない、というよりもすべてを知っていて読まないふりをしているのでしょうが、周囲を振り回しています。
帯をプレゼントした秀吉の前で、信繁(堺雅人)になれなれしくしたり、井戸に落ちて死んだ権三のことを訊ねたり・・・
信繁や石田三成(山本耕史)が固まっている状態のシーンの、緊迫した空気にかえって笑えそうになりました。
ただ、茶々の自由奔放さに面食らっている信繁の質問に、大蔵卿局(峯村リエ)の “あのお方は悲しむのを止めたのです” がすべてを物語っていましたね。
歴史に詳しくない私でも、彼女の境遇などを少しはわかっていますから・・・。
表には見えない裏、サブタイトルの意味の一つでしょうか。
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ここへ来て、また魅力的な人物が出てきました。
秀吉の弟・秀長(千葉哲也)ですが、高みに登りすぎた現状に “(自分らはもちろん、兄上も)心がついていかない” と正直な思いを語る姿が印象的でした。
こういう人間的な人が出てくるとホッとしますね。
徳川方には、吉田羊さん演じる稲が登場。
まだまだ若い役ということで、セリフも動きも若々しくて、声も高めになっていましたね。
見ていてちょっと恥ずかしかったんですが、さすがだと思いました。
最後の方に、昌幸を囲む上田城の面々が出てきて、忘れていたことを思い出した感じがしたものです。
すべては大坂にいる信繁頼み、ということで、主役は信繁に移っていましたね。
それにしても、徳川の真田攻めを回避できたと思った瞬間の逆転で、どうなるのでしょう。
そのあたりの史実を知らないので、次回が楽しみです。
次回の予告に、松(木村佳乃)が出ていました。
以前の松は、セリフなど現代的過ぎるとの批判があったりしましたが、空白の時間を超えて、どう変わっているのでしょうね。
実は、これまであまり印象が良くなかったきり(長澤まさみ)に対する風当たりが、個人的にも変わりつつあります。
今回の信繁ときりの口げんかも何となく微笑ましく見てしまいました。
時が経つと変わるものですね。
それにしても、今回から近藤芳正さん(馬廻衆筆頭・平野長泰)が登場して、完全に三谷幸喜さんのドラマだなあ、と確認させられました。
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